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カクコツ|いろいろ事情はあるでしょうが、主語が大きい話は嫌いです。

ティッシュの上に水をぶちまけてしまいました。
こぼしたというレベルではなく、
ほとんどペットボトル1本分。
「もう使い物にならん」と思ったけど、
中身を取り出して乾かしたら使えました。
見た目を気にしなければ。

思った以上の満足感というか。
自分のリカバリー能力を誇らしく感じ、
生きる価値というんですか?
そんなものに満たされましたね。
正月早々。

さて。
主語が大きい話ってありますよね。
たとえば…
「時代が」
「社会が」
「市場のニーズが」
「サステナビリティが」
とか、いくらでも出てきます。

嫌いなんですよ、
主語の大きい話が。
信用できないんですよ、
そんな話ばかりしている人が。

大事なことはわかります。
こういう話をしなければならない
場面があるのもわかる。
でも嫌い。つまんないもん。

翻訳しろよ、と。
自分ごとにして話せよ、書けよと。
まあ、そんな人たちがたくさんいるおかげで、
ワタシのような仕事(コピーライター)が
成り立つんでしょうけどね。

情報は信頼の関数です。
情報の伝わる深度とスピードは、
発信者の信頼度(立ち居振る舞い)によって
大きな違いが出てくるということでしょうか。

相手にとってよくわからん人が、
主語が大きい話を何度もしたり
書いたりしたところで、
言いたいことは伝わりません。
相手から「カネと時間を返せ!」と
嫌われるかも。
ワタシはそう思っちゃう。

考え過ぎなのでしょうか。

ただいま現在、
ワタシが気になっていることは2つ。
1つめは、水をこぼしても乾くティッシュと
乾かないティッシュがあるのか。
2つめは、今日は階下の赤ちゃんがおとなしいこと。

なかなか平和な1日です。


【今日のコクコツ】
なくて七癖、文章の癖と好みのお話。

ビジネスライティングの世界では、
依頼主(クライアント企業)のトーン&マナーを
知ることが大事です。
とくに文章表現においては、
内容より先に良し悪しの判断材料にされて
しまうことがあるからです。

企業によって文章表現の好みは違います。
ワタシがこれまで出会った好みの例としては…

①箇条書きはまかりならん!
文字通り、箇条書きが絶対ダメという企業です。
理由を聞いてみたところ、
「箇条書きは文章ではない」ということ。
よくわかりません。
まあ、上長や決裁者の好みなのでしょう。

②接続詞オンパレード
上記①の結果なのかどうかわかりませんが、
接続詞で一文を長くして並列化するのが好き。
「また」「さらに」「くわえて」とか。
「~し」というサ行変格活用?の連用形も
当然増えてます。
断定したくないのかな。

③いまどき「であります。」
昔の兵隊さんじゃないんだから…
と思うでしょ。あるんですよ今でも。
IR(投資家向け広報)関連の文章で多いかも。
確認していませんが、
客観性をより打ち出したいのかもしれません。

④体言止めは嫌いなの!
これはよく聞きます。
ビジネスライティングでは基本的に使いませんが、
入社案内のプロジェクトストーリーや
広告のボディコピーなど、情緒性のある
比較的長い文章で使えないのはしんどいですね。
リズムが…とか伝わりません!

⑤インタビューはQ&Aにしないと!
「問い」と「答え」が交互に続いていく文章。
インタビュー原稿ってこれだけだと思ってる。
会話文+地の文、一人称で書き続けるとか
いろいろありますよね。
担当者が、あまり本を読まない人かもしれません。
「問い」を小見出しをするのもどうかと。

以上いろいろありますが、
基本的に悪文になっていますよね。
なぜこういう表現になっているのか。
企業による癖や好みなので
論理的な理由はないことが多いのですが、
修正できる部分はどんどん変えていきましょう。
そのためにも、バックナンバーやアーカイブの
確認・閲読は大事ということです。

追伸。本稿にも癖や好みが出てますね。
気をつけます

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