オシリス・レックスが持ち帰ったものは?
小惑星探査機オシリス・レックスが数週間前に無事帰ってきました。
そしてつい先日に、NASA長官自らが登壇しその持ち帰ったサンプルについての初報告の場がありました。
ようは、
採取は成功し、炭素など生命進化に必要な物質が確認できた
という話です。
改めて今回の対象の小惑星ベンヌは、数億km先にあります。ベンヌに興味のある方はWikiを。
で、肝心の成果ですが、全体の5%弱は生命の進化に必要と思われている炭素が確認されました。しかも、水の分子に相当するものも閉じ込められているようです。(これは二次情報なのでどこまでかが曖昧)
NASA公開画像を念のため引用しておきます。
本格的な解析はこれからですが、これは期待が持てそうです。
真の成果はこれからですが、簡単に今後の予定を。
半年後に科学者からアイデアを受け付け、サンプルを要求する機会を与えるためのサンプルカタログが発表される予定だそうです。
そこから選ばれた世界中の約230人の科学者が、2年間ほどかけてサンプルの分析に取り組み、その一部はスミソニアン博物館、ヒューストン宇宙センター、アリゾナ大学で一般公開されるとのことです。
ちなみに、それでも100%は使いません。ある程度未開封のままで保存しておきます。実はこれははやぶさでも同様の処置を施しました。
これは、未来の技術に託すためです。
今の技術では完全な真空空間にはある程度限界があるため、もしかしたら将来は・・・という期待です。何となくロマンを感じますね。
これは過去の隕石発掘でもよく疑惑になるのですが、地球環境が入り込んでしまっているのかどうかは慎重に識別する必要があります。
以前にも書きましたが、先日別の小惑星探査への打ち上げが成功しました。
これから小惑星探査ブームがやってくるかもしれません。
まずはオシリス・レックスの続報を待ちましょう☺
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