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最強の生物クマムシが宇宙開発の未来を切り拓く!?

以前に、昆虫のすごさについて触れました。

ようは、
小さいけれども体重比較では人間よりはるかに多彩で高い能力を備えている、
というはなしです。

その中で最強の生命力を備えている例で紹介したのが「クマムシ」でした。

ずんぐりと歩く様子がクマに似ているのでそう名付けられました。

体長は1ミリメートルにも満たない小さな生物ですが、150℃以上の高温やマイナス270℃以下の低温、7万5000気圧の高圧環境でも生き延びることができます。
クマムシは冬眠に近い状態になることで、活動を一時的に停止し、過酷な状況を乗り越えることができます。

個人的にすごいと思ったのは、乾燥すると体内の水分をほとんどなくし、干からびた樽のような形になりますが、水が戻ると再び活動を始めることができる点です。
この状態で、9年間水のない環境でも生き延びた例や、20年間凍結された後に復活した例も報告されています。

上記記事にあるとおり、特殊な遺伝子が発現しているようです。

そしてなんと宇宙空間に置かれた実験も過去行っています。

結論だけ書くと、有害な放射線や太陽光を直接浴びたにもかかわらず、一部のクマムシは生き残りました。

まさに最強の生物です。

その謎を解き明かすべく、今でも様々な実験が行われており、新しい発表がありました。

ようは、
冬眠状態に逆覚醒するのは、フリーラジカルと呼ばれる有害な分子が過剰に生成されるから、
という話です。

フリーラジカルとは不安定な電子状態を持つ分子のことで、「活性酸素」と近い状態です。

1つ紹介記事を。

上記記事の通り、老化に関係するものとして研究されており、まさにクマム
シがこの機能を使って冬眠していることが分かりました。

宇宙空間に人間が長期間滞在すると、放射線をはじめとして体にとってはよくない状態が続きます。
これはメンタルも同様で、例えば火星にいくのに1年以上密閉空間にいるには相当なストレスが想定されます。

ということで、「人工冬眠」が研究されています。

今回の研究成果は、単なる生命の神秘だけでなく、有人宇宙開発も応用できるかもしれません。

地上最強の生物クマムシ、ぜひ名前だけでも覚えて帰ってください☺

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