織田信長も見たかもしれない「月と惑星食」の日
今日11月8日は月食の日で、メディア報道もよく見かけます。
が、月食だけでなくもう1つの「天王星食」も起こります。
月食と他の惑星が同時に起こるのは実に442年ぶりで、単純計算すると、前回は「1580年」となります。(天王星食でみると4000年以上ぶり)
ということは、ちょうど今キムタクで話題の「織田信長」全盛期の時です。(1582年に本能寺で没)
メインは「月食」で、文字通りそのまばゆさに隠れており、暗すぎて天王星は目視困難ですが、せめて文字でこの星を輝かせようと思います☺
まずは基本情報はWikiに詳しく載っているので紹介しておきます。(あくまでWikiなので楽しむ用途で。学術的根拠にはなりえません)
1998年に宇宙望遠鏡ハッブルが撮影した美しい天王星を載せておきます。
環があるのは知らなかったです。環が縦になってますが、太陽と線でつなぐと、大体直角に回ってます。
これは他の惑星ではあまりみられず、過去の隕石衝突で角度が変わったのでは?など、まだミステリーとして残っています。
通常太陽系惑星は、ローマ神話から名付けられるのですが、天王星は(海王星・冥王星同様)ギリシア神話に登場する天の神「ウラヌス(天王)」からとっています。日本人になじみのある(?)ゼウスのおじいちゃんにあたる、といえばその偉さが少しは感じられるでしょうか?。
ちなみに、放射性元素で有名なウランの名前も天王星からとっています。
天王星が見つかったのは他の太陽系惑星より遅く、1780年代(記録としては17世紀に確認)で、今の名前に決まったのは1850年代。ちょうど江戸から近代の幕開け時期ですね。
発見が遅かったのは単純に暗かったからで、かつ遠いため太陽の周りをまわっているとは思われず、当初は彗星と誤解されてました。
ここで復習として、太陽に近い順から惑星をあげると・・・(小学校のころ暗記させられた記憶が)
水・金・地・火・木・土・天・海(次の冥王星は2006年に惑星から外れる)
ですね。
丁度もうすぐ月と火星を目指すアルテミス計画ロケット1号が打ち上げられますが、距離のスケールで見ると下記のとおりです。(地球と太陽を1AUと書いています)
これだけ遠いため探査はなかなか大変です。実際、天王星に接近したのは今のところボイジャーだけでそれも1980年代が最後です。
途中で触れた通り、横倒しで公転しており謎多き惑星です。衛星も現時点で20個以上存在し、おしゃれなことにシェークスピア作品からとっています。
先ほど、自転が横倒しで回転している、と話しましたが、もう1つ謎があって磁気も大胆に傾いています。下記図を引用しておきます。
これも他の惑星と異なった構造でまだ謎とされていて、本当に謎の多い惑星なわけです。
そんな魅惑の星ですので、一部の研究者から優先的に探査すべきとの提言はでており、今年も動きはあります。
まだ、公開されている範囲ではこの計画は承認されてませんが、観測技術の進歩もあり、遠くない未来にミステリーの解決編をお届けできる日を期待しましょう。
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