遂に日本人の大量ゲノム解析でルーツの解像度が高まる
以前に、日本人のルーツや古墳時代のミッシングリンクの話をしました。
ようは、
・縄文時代は閉鎖空間で独自の文化を形成したが、日本人が持つDNAの多くが古墳時代に東アジアから流入した人たちかもしれない、
という話です。
このときの現代日本人のサンプルはまだ多くはありませんでした。
別のプロジェクトで3千名以上の日本人サンプルから詳細な系統分析が行われ、発表されました。こちらで公開されています。
要約しておきます。
もう少し砕いて書くと、大きくは3つのパターンがあるようです。地域によってその濃度も違っているようで、なかなか単純化は難しいですが、沖縄本島西部・東北である程度グループ化出来るようです。(統計手法から)
上記の要約で興味を持ったのが「デニソワ人」という表記とそれによる形質(遺伝的性質)の影響を受けている可能性です。
デニソワ人とは、第三の人族として21世紀になった見つかったばかりです。
そしてネアンデルタール同様、我々のホモサピエンスと交雑(交配)したことも分かっています。
もしかしたらほかの地域より日本人の祖先は影響を受けているのかもしれません。古代のロマンが今の我々の遺伝的性質につながっているのは驚きです。
改めてこの発表についてはどこかで(AIだけに頼らずに)深堀してみたいと思います。
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