故ブランドン・リーが演じたかもしれない映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』
はい、どーも、りゅうパパです。
このブログは、子供が寝静まったあとにパパが本音を話すブログとなっております。
先週の9月22日(金)から劇場公開された映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を今週観てきました。
ジョン・ウィックシリーズとは…
今さら、ジョン・ウィックの説明も面倒なので、簡単に説明しますと、2014年に1作目が公開され、今作で4作目になるアメリカの大ヒットアクション映画シリーズです。基本的には、引退した凄腕の殺し屋・ジョン・ウィックの復讐劇を描き、R15なので過激なアクションが見どころかと思います。
今作のチャド・スタエルスキ監督は、元スタントマンで、過去には映画『クロウ/飛翔伝説(1994年)』でブランドン・リーの、映画『マトリックス(1999年)』でキアヌ・リーブスのスタントを務めたそうです。
詳しくは、映画公式で。↓
映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』オフィシャルサイト (johnwick.jp)
現時点のアクション映画の最高峰だろ!
映画の感想を一言で言いますと…現時点のアクション映画の最高峰!だと思います。
様々な武器を駆使したアクションで飽きさせない!
この映画、上映時間が2時間50分近くもあり、とにかく長いです。それも、アクションアクションの連続でありながら、銃撃戦あり、打撃戦あり、寝技ありと様々でアクションで、観客を飽きさせません。
武器だけでも、銃は勿論、刀、ヌンチャク、手裏剣、弓矢、あとワンちゃんあり…と本当に色んな武器を駆使し、アクションを魅せてくれます。あ、あと、相撲取りも出てきます。(笑)
正直、胸焼けしそうなほどのアクションてんこ盛り映画で、お腹いっぱいです。
トレンドの美しすぎないリアルなアクションの最高峰!
自分は、最近、邦画の『ベイビーわるきゅーれ(2021年)』を観て、言葉で説明するのは難しいですが、高度な技を繰り出しながらも美しすぎない痛みの伝わるリアルなアクションの質に、低予算ながら日本のアクション映画にもこんなものがあるんだ!と非常に感心しました。
このジョン・ウィックは、そんなトレンドでもある美しすぎないリアルなアクションでありながら、最高の演者とスタッフ、カメラ、音楽、シチュエーションと、そのどれもが一級品なので、世界のアクション映画のレベルをまた一段上げ、現時点でのアクション映画の最高峰と言えるでしょう。
勿論、好みはありますので、ジャッキー・チェンの笑いのあるアクションが好きな人も、映画『HERO(2002年)』などジェット・リーの美しいダンスのようなアクションが好きな人もいますので、万人に「最高ですよ!」とはオススメしませんが。
アクションを盛り上げる名優たち!
この映画で、ジョンの命を狙う旧友であり盲目の殺し屋・ケインを演じるのは、あのドニー・イェンです。ドニーは、香港のアクションスターで、映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年)』などのハリウッド大作映画にも出ている世界で活躍する俳優です。
日本からは真田広之も、ジョンを助ける旧友・コウジとして出ており、刀によるアクションは流石!としか言いようがないです。さすが、千葉真一の遺志を継ぐ俳優さんです。
そんなドニーと真田広之が、またこの映画のアクションに深みと重厚感、説得力などを与え、特にドニーは盲目の殺し屋を最高にカッコよくCOOLに演じております。
他にも、イギリス出身のアクション俳優・スコット・アドキンスもある姿で出ておりますので要チェックです。
シチュエーションの素晴らしさ!
戦うシチュエーションもディスコとか凱旋門の前とか、毎回工夫され、ニューヨーク、大阪、ベルリン、パリと世界各地を舞台に、その場所その場所の、最高に映えるシチュエーションで物語が展開します。
アクション以外にも、その場面一枚を切りって部屋に飾りたいと思えるような美しい構図と言いますか、背景も素晴らしく、観てるこちらを飽きさせません。
特に、教会のシーンなど、どこか神々しく幻想的で、このアクションバカ映画を上品なものかもしれないと錯覚させてくれます。
誇張されたニッポンっていいよね!
ビジュアルの話で言えば、今作には、日本の大阪も出てきます。最近の映画で言えば『ブレット・トレイン(2022年)』『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ(2021年)』など、ハリウッド映画でありながら日本を舞台しており、間違った日本を描いています。
日本語のネオンだらけの街、ヤクザは銃を持たず刀で戦うなど、日本人から見れば「間違ってるよ!」と言いたくなるかもしれませんが、間違ったと言うより、誇張しているだけかもしれません。
実際、ブレット・トレインに出演した真田広之さんは、間違った日本演出に対し、否定はしなかったとコメントしています。自分も、ブレット・トレイン、GIジョー漆黒の~、どちらの日本も幻想的でカッコよく、日本の良いところを引き立てているように思います。
自分は、GIジョー漆黒の~はサブスクで観たものの、そのビジュアルが好きすぎて、ネットでパンフを購入したぐらいです。このジョン・ウィックに関しても同じように、誇張された日本が最高であります。
でも、もし彼が生きていたら…
この映画を観ていて、思ったことがあります。もし彼が生きていたら…と。彼とは、ブランドン・リーのことです。
皆さんは、ご存じでしょうか。ブランドン・リーは、あの伝説のアクションスター・ブルース・リーの息子です。1987年に『ファイヤー・ドラゴン』で映画デビュー後、アメリカンコミックが原作の映画『クロウ/飛翔伝説』の撮影中の事故にて、28歳の若さでこの世を去りました。
1965年生まれなので、生きていれば、ブランドンは58歳でした。今回のジョン・ウィックのキアヌ・リーブスは、現在59歳と、ブランドンとは1歳違いです。
映画クロウのブランドンは、長髪で、孤独で悲壮感と影があり、まさにジョン・ウィックのようでした。ブランドンが生きていれば、今作のような役柄で、且つ質の高いアクションを披露してくれていたのではないかと想像しちゃいます。
もし、ジョン・ウィックをブランドンが演じていれば、今回のヌンチャクのシーンだって、ドニーとの対決だって、もっともっとエキサイティングで、感傷的なものとなっていたのではないでしょうか。
人生とは不思議なもので、コメディ映画『ビルとテッドの大冒険(1989年)』のイケメン俳優が、アクション映画『スピード(1994年)』『マトリックス』とヒットを飛ばし、気付いたら、ジョン・ウィックのようなバリバリ硬派なアクション映画の主演をしているなんて…
なんて世界線なんだ!と思います。
そして、今作の監督チャド・スタエルスキは、そのどちらの代役も務めていたなんて、何か因縁めいたものを感じます。
と言うわけで、まとめると…
この映画は、世界を舞台に、名優たちが、様々な武器とシチュエーション、そして美しすぎないリアルなアクションを魅せてくれる…現時点でのアクション映画の最高峰な映画です。
キアヌ・リーブスも最高ですが…個人的には…もし、ブランドンが生きていれば、ブランドン版のジョン・ウィックも観てみたかったです。
そんなアクション映画好き必見の映画でございます。ご興味ある方は、現在劇場にて公開中なので、是非。
それでは、また。
追記(10/4)。
今作にて、ボスの侯爵を演じたビル・スカルスガルドが、ブランドン・リーの『クロウ/飛翔伝説』をリブートするそうです。またこの『ジョン・ウィック:コンセクテンツ』との運命を感じる今日この頃でございます。
追記2(10/4)。
映画『ベイビーわるきゅーれ』で主人公の1人を演じた伊澤彩織さんも、アキラのスタントダブルで今作に参加しているそうです。