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《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.36

課題4 女性が新しいことにチャレンジしたくなるコピー
 ・わたし、ブレイクするー。

ダジャレかーーーー。
解説をするーしたい、、。(苦笑

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しずおかコピー大賞は、ほんと、ダジャレが好きだ。気持ちのハードルを下げるとか、親しみがわくとか、リズムが面白いとか、いろいろと選ぶ人は正当化しますが、果たして正当化できるのかは、市場に投げ出されてみないとわからない。というのが本当のところだと思っている。

特に中年の男性が反応するダジャレが、女性たち、特に若い年齢層や女子とカテゴライズされる感覚を持ち合わせた女性たちに、通用するのかと言われれば、私なら通用しないと言うだろう。

案の定、このダジャレも男性のものだ。

しずおかコピー大賞の審査員は、圧倒的に中高年男性が多い。だから、課題のターゲット関係なくダジャレが刺さることが多い、と経験的に感じる。そのダジャレが鋭かろうが、鋭くなかろうが、ダジャレというだけで反射的に反応してしまう。中高年男性の性である。

その中で選ばれたダジャレコピーは、課題の目的をクリアできる精度の高い訴求力があるのか? また、この使い古されたダジャレに、新しい価値が見出せるのであろうか?

問えば、問うほど、答えに詰まる。

『ブレイクする』と『ブレイクスルー』の正確な意味を確認してみる。

ブレークスルー 【breakthrough】
① 行き詰まりの状態を打開すること。
② 科学技術などが飛躍的に進歩すること。
③ 難関や障害を突破すること。
※出典 三省堂 大辞林 第三版より
ブレーク  【break】( 名 ) スル
〔ブレイクとも〕
①ボクシングで,クリンチした両者にレフェリーが離れることを命じる語。
②テニスで,相手のサービス-ゲームを破ること。
③休憩。 「コーヒー--」
④急に流行したり,人気を得たりすること。 「今年大-したファッション」
※出典 三省堂 大辞林 第三版より

「ブレイクルー」は①、「ブレイクする」は④の意味になるようだ。挑戦により、この2つが実現し、輝いた人になるということを言いたのだと思うのだが、それをダジャレの王道的スタイルで伝える必然はあったのだろうか?

私は、やはり、このコピースタイルに女性へのベネフィットはないと解釈する。以前も書いた『ダジャレじゃなくてオシャレ』(眞木準)なコピーであったなら。手垢にまみれたTシャツを洗濯板で洗いまくってボロボロに使い古されたようなコトバではなく、新しい価値の提案を含むオシャレを感じさせるコトバであったなら、この結論を撤回したいと思う。

ちなみに、女性の方でこのコピーに共感を得た方がいましたら、どの辺に共感したかなども含め、ぜひ書き込みを! 諸々参考にさせていただきます。


※作品(コピー)の版権・著作権等の使用に関する権利は、静岡コピーライターズクラブに帰属します。
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