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《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.54

課題6:令和の静岡県につけるキャッチコピー
・0話から1話へ。

しずおかコピー大賞には、高校生からの応募もあります。文科省が決めた呼称は、高校生や専門学校生なら「生徒」なのだが、大学生と同じ「学生」の一括りの中に含めている。そして、小学生や中学生も「学生」の括りの中に入るのだが、未だに入賞者やファイナリストは出てきていない。若年者はコピー大賞の歴史に名を残す「最初の一人」に選ばれる可能性あり、狙い目です!

このファイナリストは、そんなバリバリの若者、現役高校生です。

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清水桜が丘高校とは、サッカーで有名な旧清水商業(清商)。少子化による前向きな統廃合により、所在地はそのままに現在の学校名になりました。ちなみに、うちの兄は清商OB。かつてエスパルスのGKも勤めた故真田雅則さんが同級生だったと自慢されたこともあります。

2018年の秋、SCC会員Fさんのコーディネートにより、私は清水桜が丘高校でコピーライティングの講師を勤めさせていただいたことがありました。(作者はその授業を直接受けていたわけではないようですが)ここ数年、桜が丘高校はファイナリストを送り出してくれています。これも全て、先生方と生徒のみなさんの努力と尽力あってのこと。本当にありがとうございます。

多くの高校生がコピーの応募で苦しむのは、大人に比べて使える語彙数が少ないことがあげられると思います。でも、使える語彙の数だけで、コピーの良し悪しが決まるものではありません。コトバの勢いや意外な組み合わせなど、人の心を掴むアプローチ方法を使えば、ピンチをチャンスに変えることだってできる! そのことを示してくれたコピーでもあると思います。

令和という時代とその歴史のストーリーが始まることをかけて『0話から1話』とひねってくれました。

ウマイかヘタかといえば、間の「か」くらいのポジションでしょうか。それでも、真面目なこと、ふざけたこと、面白いことなど、自分なりのユニークなアイデアをいくつか考えてくれた形跡が読めます。この考えるプロセスによって、高校生であってもファイナリストに進めたんだな、と思います。

ご本人や同席したお母様とは、表彰式や懇親会でご挨拶をさせていただいてから、特別審査員の岡本欣也さんをご紹介できました。岡本さんから直にコピーの感想やアドバイスをもらえて、喜んでくれていた記憶があります。今年も応募してもらえるなら、あの時のアドバイスを活かしつつ、入賞を目標にがんばってくれたらうれしいですね。

また、この作者に続く高校生や中学生(それとも小学生!)は出てくるのか!? 今年も結果が楽しみです。


しずおかコピー大賞で上位を目指したい方へのアドバイスとして、コピーを書く前に、ぜひ特別審査員 岡本欣也さんのコピーを紐解く著書『「売り言葉」と「買い言葉」 心を動かすコピーの発想』を読んでほしいと思います。

あの繊細で強いコトバは、どうやって生まれてくるのか? 岡本さんが考えるコピーライティングの基本や本コンテストの入賞に必要なポイントなど、おぼろげに見えてくると思います。私も参考にさせてもらっています。(値段も内容もお勧めです!)


※コピーの版権・著作権等の使用に関する権利は、静岡コピーライターズクラブに帰属します。
https://shizuokacc.com/award/

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