《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.24
課題3:社会貢献したくなるコピー
・ちょっといいこと、ちょっといいひと。
今日、このコピーを改めて目にしたとき、お腹が痛くなった。これ、選ばれていたのか・・・、コトバにつまった。
選んだ審査員は、何に魅かれたのだろうか。まあ、コピーっぽいコピーではある。でも、あくまでも私個人としては、感想を書きたくても書きようがないのだ。
審査員にはコピーライター以外の方も参加している。そういう方の琴線に引っかかったのかな? と想像する。
このコピーをそのまま検索エンジンかけると、(このままのコピーではないけど、)同じキーワードをコトバの対比に使っているボディコピーなど、いろいろと出てくる。つまり、このキーワードも組み合わせも、使い古されたコピーなのだ。
その意味で新規性が全くないし、ベネフィットも感じない。
だが、しかし。このコピーが選ばれるくらい、この課題は難しかったのではないかとも思う。応募する方も悩んだだろう。審査員も『社会貢献したくなる」なんて、『人と人の絆』とどう違いをつけるのか? なんて気にしながら悩んだだろう。
つい、コピーっぽいものがいいんじゃないかと判断し、一票を投じた人がでてもおかしくない、のかもしれない。
そうか! このコピーのいいところがわかりました。それは、ファイナリストに選ばれなかった人に次回への希望を与えてくれるところ。こういうコピーでもファイナリストに選ばることがあるなら、私にも書ける! と応募への意欲は高まるのではないか、と。
以上、無理やり書いてしまいましたが、コンテストはいろんな意味で楽しめるところが面白さでもあります。企業や行政に比べて、厳しいコンプライアンスに締め付けられず、アイデアを緩やかに公表出来ます。ユルいコピーも、挑発的なコピーも、なんでもOK! 考え、応募することが最も大事な行為なんだと、改めてわかりました。このコピーを書いた人も、ぜひ次回も自由な発想で応募して欲しいところです。
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