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広報は「ほめニケーション」

マンションメーカー広報15年、PR会社経営16年のPRプランナーが小さな会社の広報PRに役立つ情報を発信しています。

1.ほめられて怒る人はいない

PRというものは、ある意味でたくさんの人に「ほめられる」ために行う活動なのだと思います。

私自身もそうですが、世の中に「ほめられて」怒る人などいませんね。ほめられてうれしいのは、お金や名誉とも違う価値があるからだと思います。

「あなたのやっていることは素晴らしい。あなたのおかげでみんな助かっています」と心の底から言ってもらえれば、「お金なんかどうでもいい」という気持ちになる。

人にとって「ほめられること」は、それぐらい嬉しいものなんですよね。

他人から「ほめられたい」から自分もまた他人を「ほめる」。FacebookやTwitter、このnoteでも、「いいね!」や「スキ!」がたくさん欲しいから、友だちのコメントに「いいね!」や「コメント」を送ります。

2.人も会社も「ほめられて伸びる」

最近注目されているコーチングも、基本的には「ほめて育てる」という技術です。

「子どもは1回叱ったら3回ほめてください」とか「ほめるときは人前で、叱るときは別室で」など、ほめることは人を導き伸ばす上でとても大切なことなんです。

お酒の席で腹を割って話しあうことを「飲みニケーション」といいますが、人を褒め合う「ほめニケーション」があってもいい。周りの人からほめられて、ほめ返す関係性って、お互いが前向きになって、いいですね。

「人」として生まれたからには大なり小なり「ほめられたい」もの。企業のことを「法人」といいますが、会社もまた、法人という名の「人」。企業も、ほめられればほめられるほど、伸びていくものだと思います。

3.マスメディアは、ほめる達人

誰にほめてもらいたいか、それは企業の場合、お客様を含む「ステークホルダー」、言い換えれば「社会全体」ということになるでしょう。

その「社会」の中で、一番「ほめる」ことがうまいのが「マスメディア」なのです。彼らは、新聞記事の中で、あるいはテレビ番組の中で企業や商品のことをとても上手くほめてくれます。

テレビや新聞、ネットの記事で自分の会社の取り組みが肯定的に書いてあると「ほめてもらった」と思い、心が高揚し、さらにやる気が出てきますよね。

4.記者のしごとをほめよう

一方、マスメディアの記者たちも同じように「人」なので、ほめられることが大好きです。だから、マスコミに褒められようと思えば、まず、記者をほめることから始めましょう

記者を喜ばせるには、記者が書いた「記事」をほめること。記者が自社の記事を書いてくれたら、電話でお礼を言うだけでなく、その記事についての感想を一言加えて、「あの分析は鋭かったですね」とか「あの点は気がつきませんでした。さすがプロですね」などと、ほめることです。

ただしあからさまなヨイショとかおべんちゃらでは嫌味にしかならないので、本当に良い点を見つけて、適切な言葉にする努力も必要ということです。

5.PR活動は、世間の評判づくり

ところで、どんなことをすれば企業は社会から褒めてもらえるのでしょうか?

ひと言で言うと「社会のためになる、良い行いをする」ことです。社会正義に基づいて、多くの人々が喜ぶようにすること。逆に、社会の良識に背くようなことをすれば、徹底的に叩かれます。それくらい、マスコミの威力はプラスにもマイナスにも、効果絶大なんです。

つまるところ、PR活動というのは「社会から褒められるための評判作り」です。良い評判を獲得するには「社会的視点に立って、良いことを積極的にし続けること」がいちばんです。

その活動をプレスリリースなどを通して記者に伝えると、メディアという第三者的なフィルターを通して客観的に「ほめて」もらえるのです。そのためには、自分の会社が社会のどの部分に、どのように役立っていくのかを、常に具体的に考え、実行していく。

これが、自分で自分のことをほめる、広告との大きな違いなのです。「たくさんの人から褒めてもらう」という心地良さは、格別のものがありますよね。皆様の会社もぜひ、社会からいっぱいほめられる会社になりますように。

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