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「吟遊詩人の世界」と「常設展示」、国立民族学博物館は、地続きの異界。

国立民俗学博物館は、
太陽の塔のある、
大阪の万博記念公園にある。

特別展示館では
いつも、
おもしろい切り口での
展示が開催されている。

みんぱく創設50周年記念特別展は、

「吟遊詩人の世界」

吟遊詩人は、ときには畏怖(いふ)の対象とされ、ときには社会の縁(ふち)に追いやられてきた。

国立民族学博物館HPより

低層階級の
放浪の音楽師。
物語を広めるために
歌を歌った、
ヨーロッパ社会の
吟遊詩人。

世界各地にも
吟遊詩人と呼べる
人々や文化が
存在する。

中央では
発生しない。
社会の縁、
周辺からの文化。

マイナー、
アングラ、
サブカルチャー。

ピザは
周辺がおいしく、
ドーナツは
周辺を食す。



1Fでは、
8つのフィールドの吟遊詩人の諸相と地域社会を紹介

円形のスペースは
小部屋に分かれ、
それぞれの内容が展示されている。

◆ エチオピア高原の吟遊詩人
◆ タール沙漠の芸能世界(インド)
◆ ベンガルの吟遊行者と絵語り(インド、バングラデシュ)
◆ ネパールの旅する楽師

◆ 瞽女(ごぜ)――見えない世界からのメッセージ(日本)

瞽女、映画になっていた。

◆ うたが生まれる心の小道(日本)
◆ モンゴル高原、韻踏(いんふ)む詩人たちの系譜

シャーマンの隣には、ラッパーがいた。

◆ マリ帝国の歴史を伝える語り部

吟遊詩人、
物理的な展示なので、
見ると触るができるが
音の面白さは
わからなかったが、

周辺はつながり、
中央の階段は2階へ繋がる。

2Fでは、通文化的な視点、研究の舞台裏を紹介



売店では、
「手すさび」
「手なぐさみ」に
ちょうどいい
自然と機能。

素朴な楽器。
アメリカンクラッカー
でんでん太鼓、
ように扱い、
マラカスと
カスタネットの
いいとこ取りの
民族楽器。


アサラト

アサラト(Asalato)とは打楽器に分類される西アフリカ生まれの民族楽器。元々はアフリカの母親が子供に作ったおもちゃとされる。西アフリカからアラビア半島にかけて分布するイイギリ科の木『オンコバスピノサ』の実の中に『ワイルーロ』と呼ばれるマメ科の植物の種を入れシェイカーのように演奏する。


調べると
YouTubeに
演奏方法などが
沢山アップされていた。



「常設展示」

世界はつながっている。

ニューギニア、
儀礼

オーストラリア、アボリジニ
ドリーミング

夢は
精霊との
コミュニケーションの
ツール。

ユングが、
河合隼雄が、
言っていた。

異界との交流

アメリカ先住民、
異界との
見えないものとの
交流を通じて、
災いを避け
恩恵にあずかる。

アレブリ、
架空動物を
モチーフにした
木彫りは、
土産物となり
生き延びる。

ヨーロッパ、
冬至、新年へと
イースター
クリスマス、
春を迎え
再生する
物語。

そして
気になる
何か達。

インド、
ドルーガ女神

仏教。
日本の仏教と
少し違うが
同じことなのだろう。

タイ、
門柱

結界、
病気を引き起こす
悪霊が、
村に
侵入するのを
防ぐ。

子供の頃、
家族が亡くなって
一年は
鳥居の下を
くぐっては
いけないと
言われた。

結界、
ケガレ
因習なのか?

今でも
同じようなものだ。
コロナは
病気を引き起こす
悪霊。

わからない事は
忌み嫌い、
社会が
混乱する。



日本的な深部。

縄と綱、

人形

仮装

日本的な
お面や造形は、
多少の派手さは
あるが
基本は、
滋味ある
地味。

日本の固有種、
ニホンザル、
ニホンカモシカ、
キジ、
カブトムシも
デザインが
地味。



などと考え
万博記念公園を
抜け
駅に向かう。

振り返ると
異界の主が
見送ってくれた。

日本的。










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