初期設定の愛 34.魂の起動ボタン
”元カノ_ 忘れられない” で YOUTUBEのキーワード検索をした。
あくまでも、心理学的な回答を自分なりに集めようと考えての行動だ。
心理学的アプローチでセルフ緩和しようと考えた。
完全治癒は不可能だとしても、いくらかでも緩和したかった。
この後に及んで、まだ時間稼ぎしたかったのかもしれない。
もしくは、だれか同じような経験をしている人の経験談でもないかな。
それくらいの感覚だ。
あまりにも激しすぎる感情がある。これは異常事態なので、緊急避難的に、いくらかでも落ち着ける情報が欲しかった。
12歳で一目惚れした相手。
43年後、50代半ばの初老となり、いまだに彼女を想い、涙する。こんなことが、通常の精神状態でありうるのだろうか。
客観的には、やはり、かなりやばい状態だ。
それはわかる。非常によくわかる。
検索結果の中に、「ツインレイ」「ツインフレーム」「ツインソウル」「ソウルメイト」などのキーワードが含まれる動画がどんどんおすすめされる。 他にもおすすめ動画はいろいろでてきているが、なぜか ”ツインレイ” という言葉に惹かれた。
この言葉は初めて目にする。初耳だが、気になる。改めて ”ツインレイ” で検索し、動画を丁寧に、一字一句取りこぼさないように見ていく。
涙が止まらない。どぼどぼと流れる、大嵐だ。それから、数日ほどだろうか、仕事もせず、一心不乱に関連情報を探し、読み漁った。涙を流しながら。
YouTubeのおすすめ動画、画面の右側に現れる。
”フラッシュダンスのテーマ曲の What A Feeling のPV” (注1)と、高校時代に「刀」(注2)を飲みながら、教えてもらった彼女の当時好きな ”洋楽アーティストのPV” この2つが上下に並んで、同時に出てきた。その二つの四角が浮き出て見える。この二つをキーワード検索などしたことはない。
What A Feeling 聞きながら、涙が出た。とめどなく流れた。
あ~・・佐伯さんだ。・・・そうか。
(こころ、いや魂がざわざわと波打つ音が聞こえた。)
そうか、そうなんだ。わかった・・・・。
(涙をながしながら、気がついた。)
さらに、数日後。
守護霊に、佐伯さんとの関係を尋ねた。
守護霊との関係は良好だ。(注3)
普段、それほど頻繁に積極的に頼ることはないのだが、
今回ばかりはお願いすることにした。
非常事態だ。
「佐伯さんと私はどんな関係なのでしょうか。ツインレイなのでしょうか。教えてください。よろしくお願いいたします。」それだけ唱えて入眠した。
柏市内のビジネスホテルだ。出張中だった。
数時間後、翌日の夜中だ。ふいに目覚めた。おそらく2時か3時くらいだろう、柏のロードサイドのビジネスホテルの6階、外はまだ真っ暗だ。
うす暗い部屋の中、ゆっくりと瞼を上げた。半覚醒から完全覚醒に移行しながらだ。はっきりと聞こえた。
”ツインレイ”
かすかで、無機質な響き だが、確実にそう聞き取れた。
頭の中の小さな発信機、人間の声とは違う。何か事前にセットされた音源(メッセージ)が設定どおりに起動したような感じがする。
これは守護霊からの回答ではない。別の存在からだろう。守護霊からなら、もう少し双方向性があり、人間くさいウェットな感じなのだ。この時はあまりにも無機質な響き。それだけ超重要なメッセージであったとも感じる。
(今現在の推測でいくと、ハイヤーセルフからの回答、いわゆる自分の潜在意識からの回答である。ハイヤーセルフは何でも知っている。)
これは、おととしの12月初旬くらいのことだ。
柏への出張には、車で出向いていた。
仕事は、そつなく、無駄なく、いつもの癖の無駄話もせず、滞りなく終了した。
このころは、既にづっと変性意識状態だ。無理無駄なく、物事がスムースにすすむ。エゴ意識、これがない状態。ビジネス商談も、スケベ心なく、必要な事だけをこなす。普段ならばよく起こるはずの、”あー、余計なこと言ってしまったな~” みたいな商談後の後悔が一切発生しない。対人コミュニケーションに一切ストレスを感じない。これは、元来がシャイで小心者の筆者からすれば、驚くべき状態だ。
この出張の帰り、ナビは設定しているので、おそらくナビどおりに帰ってきたと思われる。
あまり詳細な記憶がない、どうやって運転してきたのか、道順の記憶もない。
変性意識で、我ここにあらず、そんな感覚だったようだ。
この変性意識状態だが、起動後最初の1-2か月ほどがすごかった。その後はアップダウンはあるが、徐々に慣れてはいったが、今現在も継続中で、完全には慣れていない。
特に、車の運転は危ない。高速道路でスピード違反、罰金17000円くらいだったろうか。空いてる右車線をただ走ってただけだが、かなりスピードオーバーだったようだ。また、高速道路で、逆にスローダウンしてしまい、後方からパトカーに拡声器で「スピードを上げてください。車を停車させないでください。」そう叫ばれて、我にかえったこともある。
立体駐車場のかなり太めの鉄の柱に、バックで大クラッシュしたこともある。修理費は23万円だった。
出張から帰宅し、数日がたつ。
佐伯さんがツインレイだということは、疑いようがない。すでに受け入れている。
納得感がある。すべてのことに合点がいく。
初対面でのあの衝撃(注4)、大好きなのに、逃げて逃げて、逃げ切った中学時代(注5)。高校時代に彼女の腕の火傷のキズを見たときは、真剣で自身の身体を真っ二つに切り裂かれたような衝撃、ぶつけどころのない怒りが湧いた。(注6)
忘れられそうな頃に必ず起こる突然のフラッシュバック。人生の困難に立ち向かうエネルギ―の源泉、すべての点と点が線でつながる。
”守護霊様、佐伯さんとの関係、どんなことがあったのか、過去生など、教えてください。” そうお願いした。
翌日の朝4時くらいだろうか。
前回【30. 明晰夢】で記述した、2つのイメージだった。寸分たがわず、見た映像、それが、完全再現された。
宇宙空間にただよう二つの意識、草原を疾走している一対の聖獣のイメージの二つだ。(注7)
もともとは、この時から10数年前に初めて見た明晰夢であるが、まったく同じイメージをリアルに追体験したのだ。
どうもこれがアンサーらしい。
彼女への愛おしさ、いや、この言葉をはるかに上回る思いが噴き出す。もう止められない。壺も蓋も、もはや木っ端みじんだ。(注8)
残念ながら、正確な言語化はできない。
今なら、なんでもできる。 全知全能感、多幸感につつまれる。
あいかわらず止まらない高周波の耳鳴りが全身に広がる。
全身に愛、自己の魂からあふれ出す愛だろうか。そんなものが全身を包む。
おそらく、この時、ロープなしでバンジージャンプし、見事両足で着地するほどの精神状態である。
かならず成功できる。そう確信出来る。
当時は、自分に起きていること、精神状態を正確に表現するすべがなかった。そもそも客観的な視点を持つ余裕がなかった。
今から振り返るならば、魂の約束の起動ボタンが押された。5次元意識状態へ移行したのだろうか、5次元なら、ロープなしでバンジージャンプは可能だ。
有無をいわさず、田舎の各駅停車電車から最新の超特急列車へ瞬間移動したような状態だろうか。
実際に体験しなければ、わからない感覚だろう。
一切不安がない、やる気に満ち足りている。ネガティビティが微塵も存在しない。
身体の微振動、これは左耳周辺から全身へとひろがっているような感じだ。油断すると、左手が実際に小刻みに震えてしまう。
通常の恋愛プロセスとは違う。まるで違う。
無償の愛の体現、 愛すること、 ただ愛すること、 それを経験する。
そんな予感だ。
注1:フラッシュダンスの件、PVと下記【交差点】をご一読ください。
歌詞がとてもいいです。下記サイト、参考までに。
注3:守護霊との関係の件は、下記【Marie】をご一読ください。
注8:いつからか、創造した心の中の壺、雑念を詰め込む。そのうえに軽く蓋をしてあった。31.突然の変化 で少し触れています。