物書きとしての自分をためすためにnoteを書きはじめた | 金曜日のひとりごと
2023年4月7日で、noteが9周年だそう。
それにちなんで、わたしの「#noteでよかったこと」を振り返ってみようと思います。
"通りすがり"のひとからの言葉
ずっと見る専門だったわたしが、はじめて投稿したのが、2020年1月。意外と最近。
その記事を読み返してみたら、こんなことが書いてあった。
しっかり最初の一歩を踏み出せたおかげで、いまはほかのひとの背中を押しまくっています。
地方紙の報道記者からキャリアがスタートしたわたし。その後にWeb媒体で編集者を経験したことで「もっとWebの裏側のことを知りたい」と、DB運用やらに挑戦して1年が経とうとしていたタイミングで、noteにはじめての投稿をあげました。
このとき、個人でインタビュー記事の執筆などは細々と続けていました。でも、本業でやっていたときよりも文章を書く量や頻度が少なくなったことで「物書きとしての自分がすたれてしまう」気がして不安や焦りがあったのです。
紙とWebを経験した自分が「ひとりで何かを書いたときにどんな広がり方をするのか・しないのか」、「自分が培ってきた経験や磨いてきた感覚が通用するのか」試してみたい気持ちがありました。
7ヶ月後、はじめて「注目記事」に選ばれる
noteを書くために取材などは行わず、自分の過去の経験や日常で感じたこと書く日々。
そんな中、結婚式を振り返ったnoteが「今日の注目記事」に選ばれて、たくさんのひとに読んでもらえました。
この記事はわたしの投稿の中でも一番「スキ」をもらった記事なりました。
コンテンツのひとつの評価として、文章の"うまさ"とかじゃなく、体験や価値観の"おもしろさ"をみてもらえた気がして、うれしかったのを覚えています。メルマガにも載せてもらったことで、「読んだよ!」とTwitterでコメントをくれるひともいました。
そして、立て続けにほかの投稿も「今日の注目記事」に選んでもらえたのです。
この記事は、さきに「#フード 記事まとめ」に取り上げられていて、その段階でものすごい多くのひとに読んでもらえていました。わたしのnoteの中で、いまでも一番PV数が多い記事です。
この頃は、「編集者として自分だったらこうつくる」と考えながら、自分で撮った写真でCanvaをつかって見出し画像をつくることにこだわっていました。
コンテストに挑戦する
「今日の注目記事」に選ばれたことでとてもやる気が増して、その流れでコンテストに挑戦してみることにしました。
テーマに沿った文章をかいて、指定のハッシュタグをつけるだけ。この手軽さがあって、気負わずに参加できたような気がします。
そして、投稿コンテスト「#やさしさにふれて」で審査員特別賞をいただくことができました。
もともとコンテストがはじまる数ヶ月前に、印象的だった出来事を書き始めていたのですが、いまいち記事としての方向性が見出せず下書きに寝かせたままになっていました。
そのうちこのコンテストがはじまって、「あの下書きの内容がぴったりかも」と最後まで書くことができました。
審査員の阿部広太郎さんのコメントに、「この体験から伝えたかったことが伝わったんだ」とうれしく、自分では想像できなかったような感想の言葉をもらえて、いまも物書きとして心の支えになっています。
書く頻度は減ったけど、何をどうやって伝えるかという感覚は多分、おとろえていないし、むしろ進化し続けているという手応えのようなものを得たのでした。
インタビューを企画してみた
2021年に本厄を迎えたことで、「同世代の女性たちはいまをどんなふうに生きているんだろう」と思い、インタビュー企画を立ち上げました。
完全に手弁当ではじめたので、大したお礼もできないなかで一緒にインタビューをしてくれたmeiさんや取材を受けてくれた方々には、本当に感謝しています。
当時はWixでサイトも作って、Twitterアカウントも運用して記事を公開していました。
企画を立ち上げた最初から本厄の1年を期限としていたため、サイトやTwitterはいまはありませんが、取材を受けてくれた方のなかで許可をもらえた記事についてはnoteにマガジンをつくって転載しています。
ちなみに、インタビューサイトを運用していたときから、noteでは取材の裏側やインタビュー記事に書ききれなかったことをサイドストーリーとして公開していました。
こういった自分の挑戦の痕跡を手軽に残せるのも、noteのよいところだなと思っています。
noteに投稿された募集記事に応募
ある日、目に入ったこちらの記事。
それまで、noteでは自分のことを書いていましたが、新しいことに挑戦してみたいと思い、注目記事にも選ばれたカトラリーの記事のURLを添付して応募しました。
多くの応募の中からカタリベに選んでもらい、実際にアイテムを使用しつつ、つくり手の方のお話もうかがって記事にしました。
とくに、つくり手の方とお話しできたのが刺激になりました。報道記者だったころのように、地域で頑張るひとに光をあてることに物書きとしての情熱がよみがえったひとときでした。
noteのディレクターアシスタントになる
2021年の6月からは、noteのディレクターアシスタントに。
大切な思いを残したり、作品を発表したり、毎日訪れたくなる居心地のいい場所になったらいいなと思い、ささやかながら日々の仕事をしています。
決してたくさんフォロワーがいるわけではないわたしでも、いろいろな経験を得られたnoteだからこそ、サービスとしてとても好きだという確信があります。
また、注目記事や受賞作品に選ばれる立場ではなくなったことで、いまこそ物書きとしての力が試されている気がします。
有料記事やマガジン、メンバーシップには、まだ挑戦したことがないのでこちらもいずれやってみたいと思っています。自分が経験するからこそ、ちゃんと理解できるし、そんな自分の試行錯誤が、これからnoteをはじめたいというひとの勇気になればいいなと。これはいちユーザーとして思っています。
いろんな挑戦ができる、可能性がつまっている場所だというのが、わたしにとって最大の「noteでよかったこと」でした。