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会わなくてもつながれる時代。それでもわたしは、あなたに会いたかった

2021年に本厄を迎えた女性ふたりで運営しているインタビューサイト「わたしたちの厄年」。ここで掲載するインタビューは、原則対面で行うことにしています。

このインタビュー企画を立ち上げたのは2021年に入ってからです。コロナ禍のさまざまなリスクや感染予防に気を配る必要があり、時期や場所については毎回インタビュイーの方と相談して決めてきました。

地域の感染状況をみながら、インタビューの日程を延期したこともあります。それでも、取りやめになったことはありませんでした。

企画の趣旨を理解し、協力してくださった皆さんに改めて「ありがとうございます」とお伝えしたいです。

1年の半分が過ぎたので、記憶があるうちにいろいろ書き残しておきたいと思いました。今回は、対面取材にこだわる理由や嬉しかったことについて書きます。

インタビューサイトは2022.02.28に公開期間を終えました。
たくさんの方にご訪問いただきました。ありがとうございました!サイトで公開していたインタビュー記事は、noteマガジン『わたしたちの厄年 - Another Story -』にて、一部を編集して公開していきます。

話をききたい人に会いに行く理由

オンラインでもインタビュー自体は可能です。しかし、インタビュイーの細やかな空気感、表情、思いなどは、やはり直接会ったほうが汲み取れます。

また、サイトでは写真にもこだわりたかったというのも一つ。

あともう一つは、わたしがずっと大切にしたいと思っていることです。
取材ではポジティブなことばかりではなく、躓いたことや悩み、葛藤したことなども伺います。

その方が抱えてきた"痛み"や"弱さ"を人に打ち明けてもらう、ましてやそれを記事にして発信させてもらうのですから、話してくれる相手の方のそばでそれを受け止めるべきだと考えていました。

対面の取材を受けてくれた理由

2021年7月9日に西野知佳さんのインタビュー記事を公開しました。

※noteマガジンで公開後、改めて記事をご紹介します

知佳さんのインタビューも一度、日程を延期させてもらいました。

1ヶ月ほど先延ばしにしたこともあり、「中止もありうる」と覚悟したうえで改めてインタビューを受けてもらえるか伺いました。予想していた悪い結果にはならず、知佳さんからは快諾をいただき、いまに至ります。

インタビュー当日、取材から写真撮影までを一通り終えたときに「なんで、このインタビューを受けてくださったんですか」とききました。

知佳さんは、多方面からインタビューを受けている方でした。わたしの過去の経験では、取材された経験がある人ほど「どんな媒体に載るのか」「どんな趣旨の記事か」を気にされる傾向がある印象でした。

完全に趣味で行っているインタビュー。ましてや「厄年の人にお話を伺っています」という、ちょっとかわった企画に応えてくれた理由を単純に知りたいと思いました。

知佳さんは、いくつか理由を教えてくれたのですが、その中にじんわりと嬉しさを感じる答えがありました。

それは

オンラインでもインタビューはできるのに、わざわざ「会いに行きます」と言ってくれたこと

でした。知佳さんはわたしたちの取材スタイルに共感してくれたのです。わたしにとっては予想外でしたが、「そこに気づいてもらえた」のは素直に嬉しかったです。

知佳さんがなぜ、そこを「いい」と思ってくれたのかは、インタビューの内容からも理解できると思います。

ぜひ読んでいただきたいです。

"出会い"と会うことの価値をかみしめて

わたしがインタビューサイトを立ち上げたのは、この不安定な時期だからこそ「"厄年"という共通点のある人と間接的にでも出会う場所」をつくりたかったからです。

"コロナ禍"で始まった2021年
厄年をむかえたわたしたちは
この1年をどう過ごしていくのだろう
不安も 悩みも 喜びも ワクワクも
ゆれうごく世の中も ライフステージも
ありのままの思いを 言葉にしてみよう
等身大のわたしたちのまま ここでつながろう

「わたしたちの厄年」インタビューサイトより

わたしたちライターとインタビュイーの方同士だけでなく読者の方も、「わたしたちの厄年」というサイトを通して"出会う"ことに意味があると考えて企画に取り組んでいます。

"出会い"はさまざまな形があります。直接会わなくてもつながれます。
わたしたちは、その出会いの場所を育てるために、残りの数ヶ月もインタビュイーとなる人たちに会いに行こうと思います。

まだまだ直接人と会うことが難しい時期は続くでしょう。記事の更新は不定期になってしまうのが現実です。それでも対策と配慮を尽くしながら、最後まで続けていきます。

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Koimizu Shiori
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