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小池耕
2024年5月8日 12:06
◇第十回 耕→六 過度に華美な服装が下品だと言われることがある一方で、露出が多い服も下品とみなされる。校則がそれを縛ってくれるおかげで僕らは適当な創造性を発揮する。生活の中に創造性を発揮する場面はいくつもあって、その布に刺繍を施すか、穴をあけてみるか、そのままにするか、自分で選ぶことができる。(ちなみにここでの「穴をあける」は素肌を晒してはいるものの、素肌の凹凸から布の凹凸に目を逸らさせる
2024年5月2日 11:13
◇第九回 六→耕 方角がはっきりして、やっと生活の位置が具体的になってきた。というより、この話が他の話よりもどう具体的であるかが掴めてきたと言ったらいいか。神という反語が示す偉大と悲惨の極端、破壊や死への抗いがたい欲望、そして体制としての「戦争と平和」から逃走線を引いたところに小池の示す部屋はあり身体はある。つまり都市がある。おそらくずっと小池はそこにいて生の条件を考えていたのだが、僕がそ