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(vol.83)夏野菜のタネ採り


8月27日 🌞 32℃ー24℃
ミツバチが喜ぶ自然菜園で野菜やハーブを育てているころの庭のこいけ(@korosgarden)です。

今年の夏野菜で挑戦したいことの一つが「タネ採り」でした。
タネ採りのことを「自家採取」と呼びます。

「自家採取」のメリットは

・タネを購入しなくて良い(コスト削減)
・その地にあった強い野菜が育てられる

と2つあります。

自家採取のメリット

 ◯コストが抑えられる

ころの庭の自然菜園では、タネ採りをしていないので
夏野菜・秋冬野菜とそれぞれ5千円ほどのタネ・苗代がかかります。
コンパニオンプランツをしているので、1つの畝に植える種類が多いのです。

その分、タネや苗を購入しなくてはいけません。
自然菜園なので肥料や農薬などの購入がない分、それ以上のコストはかからないのですが
「持続可能な野菜作りをしたい」という理想の自然菜園を叶えるために
タネ採りは必須になります。

 ◯その地にあった強い野菜を育てられる

育てた野菜からできるタネには、育てた畑の情報・気候などの情報がインプットされており

・虫に強くなる
・その地の気候に強くなる
・美味しくなる
・収穫量が増える

と良いことしかありません。

お盆前後の長雨で、トマト、ピーマンなど野菜類は大きなダメージを受けましたが
その中でもイキイキと成長していたのは、「雑草」と呼ばれる植物たち。

何十年もの間タネを落とし続けたからこそ
悪天候なんてもろともしない強い植物になっているんだと思います。


タネ採りの難易度

タネ取りで1番やっかいで気をつけないといけないのが「交雑」です。

例えば「アブラナ科」は、冬の家庭菜園で大活躍する野菜たちではありますが
ブロッコリーやキャベツ、大根など違う野菜であっても
それぞれが交雑しやすいので、家庭菜園でタネ取りするのは難しいと言われています。

自殖性・・・自分の花の花粉が雌しべについて実を結ぶこと。
      自分の株の花のあいだで受粉する。
他殖性・・・他の品種の花と交雑して実ること。

自殖性の野菜(トマト、エンドウ、イネなど)はタネ採りしやすいですが
他殖性の野菜(アブラナ科、トウモコロコシ、玉ねぎ)は、他の花粉で実をつけるため、交雑しやすくタネ採りが難しいのです。

多少の交雑は気にしない!というのも一つの手かもしれません。
また、次回まとめますが、タネは、保存期間が長くても大丈夫なものもあるため

毎年、全てのタネ採りをする。という必要がないので
手間がかかるものは数年おきにタネ取りするようにすると負担が減ります。

ころの庭のタネ採り

当初の計画では
比較的タネ取りしやすい「ナス」「トマト」「カボチャ」「ズッキーニ」「豆類」「きゅうり」のタネ採りをしようと意気込んでいましたが
ナス以外は全滅。。。。。エダマメは、カビてしまってタネ取りできず。
泣く泣く片付けることになりました。

その中でタネ採りできたのは

・ヒマワリ


首が折れてから、タネ採りできるタイミングを見ていたのですが
長雨の影響でカビはじめていました。
多分大丈夫だろうというものだけを選んだら5粒という結果に・・・・

この5粒からタネを増やしていこう!

・スィートバジル


まだまだこれからタネがたくさん採れそう。
サヤの中に小さなタネが4粒入っています。

・アフリカンマリーゴルド


花が落ちたあとも、そのままにしておいたらタネができていました。
去年はタネ取りせずに、こぼれタネで増えるかな?と期待していましたが
今年、芽を出していなかったので多分こぼれタネでは増えないのかな??

・ルッコラ


こちらもタネができたら、サヤが弾けないうちにタネ採りするだけ。

夏野菜というか、コンパニオンプランツの脇役たちだし、そのままタネができるまで待てばよい簡単なものだけになりましたが
来年も活躍してもらわないといけないので、しっかり保管し来年に繋げます。

次回はタネの保管方法について。

参考本

まずはの1冊。いつかタネ交換会に参加してみたい。

野菜それぞれの種ができるまでを学ぶことで、種の採り方だけでなく
野菜の種のまき方が、それぞれ違う理由がわかります。

私が購入している、野口のタネさんの「野口勲」さんの本。
種屋なのに、「今日買った種は、タネ取りしなさい。来年買いにきちゃダメ」と言っているのが奥が深くて芯が強くて衝撃を受けました。

まとめ

タネ採りするには、多少の手間はかかるものの
その手間を回収できるくらいのメリットがあります。

ころの庭でも、熊本の気候、粘土質な土に対応したオリジナルの種を作っていきたい。来年リベンジです!



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