ポリヴェーガル理論への誘いのメモ
最近のメモ。個人的な備忘録ですので、関心ない方はスルーしてくださいね。
『世界の再魔術化』からの展開として、デカルトによるいわゆる「科学的思考」から、ベイトソンの「メタサイエンス」的な思考への考察。
ベイトソンの領域横断的なシステムとしての理解の仕方を、本書におけるユングやライヒから発展した身体論(とくにライヒに由来する生体エネルギー理論)に応用した場合はどうなるのか、と考えていました。
そこで意図していなかったのですが、ちょうどポリヴェーガル理論の新刊『ポリヴェーガル理論への誘い』(津田真人著)を購入したばかりでしたのでぱらぱらとみていました。前著はかなりの大作にして労作でしたので、なかなか読み進められなかったのですが、本作はかなり内容を基礎的な話題に絞っているので、ボリュームもかなりコンパクトで理論の再想起に役立ちました。
ここで改めて、三木成夫理論への接続の重要性が著者である津田氏によって述べられている(注)を読み納得。また従来の二元論的な拮抗する単純な自律神経モデルを超えた「ポリヴェーガル」の持つ意義も再確認できました。単純なモデル、乃至は単純な正誤判定の「メタ的段階」を考えるうえで、ベイトソンの展開したものとの類似性も感じました。特に実臨床における自律神経やファシアなどへの具体的展開として位置づけられるように感じます。(まだ構想段階ですが、ポリヴェーガルにおける愛による不動の問題とライヒからオーウェンに連なるオルガズム理論との関連性は非常に興味深いと考えます。またオキシトシンの問題と絡めてライヒ的な社会問題への発展や、ベイトソン的な考えと三木成夫との関連性も考察したいテーマです)
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