見出し画像

QPAの刺激強度に関して 弱刺激の効用

 QPAの非特異的効果として、自律神経の測定をしているのですが、どうも効果が一定せず、ヒトによる差で大きくばらついていました。
 QPA施術においては、気持ちの良い程度の刺激でよいとされ、その電気刺激の強度は、各人の快適な程度で自己コントロール可能な状態にしていたのですが、これによりかなり人による刺激の差が出ていることがわかりました。つまり快適と言っても、強めが良い人もいれば、弱めが良い人もいるし、同じ刺激でも強く感じる人、弱く感じる人、感度も様々です。
 そこで特に、交感神経データが強く出る人を対象に、従来の半分以下に電気刺激強度を下げたところ、交感神経の測定値が低下しました。つまりQPAの振動数による特異的効果は抜きにして、非特異的効果をみる場合には、かなり強度の設定が重要であることが分かりました。
 いわゆる波動系測定に関しては、波動であるがゆえにそこばかりが強調され、これまでこうした効果が議論されてこなかったようなのですが、今回の測定により、未知の波動器機の測定における今後の課題が浮き彫りになりました。

 この結果は、交感神経抑制を目的としたものだけではなく、電気による振動刺激自体は生体の目的組織に届き、わずかな刺激であってもファシア周辺の水分子に影響を及ぼすと考えられるので、特異的効果は妨げないものとなります。
 弱刺激の方が、効果的である例としてはマイクロカレントなども同様で、自覚的な電気刺激でないもののほうがかえって望ましい効果をもたらすことは珍しくありません。
 ある一定の強さを境にして、効果が逆転することもまた稀ではありません。血圧上昇と利尿効果におけるカテコラミンの作用など、そうした例はいろいろあります。とくに微量・弱刺激に関しては、ホメオパシーの例を挙げるまでもなく、通常医療においても多々見られる現象であります。

 ちょっとした工夫と観察ですが、波動器機QPAの実践応用の枠が少し広がったと感じています。jこうしたこまかな情報も、9月のマトリックス統合医学研究会においてまとめて発表していこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?