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第85椀 アサツキとシイタケのお味噌汁
初出:2021年4月11日
<お味噌汁> ひと椀がつむぐ大切なもの それは日本のたから
「お味噌汁復活委員会」は、味噌汁の大切さをあらためて発信していこうと、2014年夏にFacebookページにてスタートしました。世話人、お味噌汁復活ライター、一般読者が思い思いの味噌汁を投稿しています。
味噌汁の出汁・味噌・具材を、それぞれに深く楽しく考え広め、毎日の食卓に味噌汁をいただく習慣を復活させるべく、活動の場を広げています。
私コイタは第1期からお味噌汁復活ライターをさせていただいております。ここでは私の書いた記事をまとめて紹介しています。
テーマ:春に作りたいお味噌汁
『アサツキとシイタケのお味噌汁』
家の前の土手にアサツキがわさわさ出てきました。アサツキはノビルと並ぶ野生のネギですが、ノビルに比べて辛味が少なく、加熱すると甘みが出てお味噌汁の具にぴったりなんですね。ラッキョウのような鱗茎(球根)もおいしいですよ。
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また、雨の翌日などに家の裏を見てみますと、シイタケが急に大きくなって驚きます。キノコというと秋のイメージが強いですが、露地で原木栽培されているシイタケは春と秋の年二回発生します。春に採れるものを春子といいまして、肉厚でうまみをたっぷり蓄えた今が旬の食材です。
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鍋に水、煮干し、手で裂いたシイタケを入れて火にかけ、シイタケに火が通ったら、木綿豆腐を手で割り、アサツキは刻んで、味噌を溶き入れ、一煮立ちしたらあっという間に完成です。
家の周りで食材調達できることが何より嬉しいですね。
***
『アサツキとシイタケのお味噌汁』
出汁:煮干し
具材:シイタケ、アサツキ、木綿豆腐
味噌:手前味噌(米麦混合麹)
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