恋愛セミナーに通ってメンヘラに化けて大事なものに気づいた話

みなさま、ごぶさたです。
この頃全然更新できてないですね。
頑張ります。

髪を切りました。

そんなこんなで今回は私の一番のネタ、恋愛セミナーに通った話。
最初に言っておきますが、私はこの恋愛セミナーに通って自分の人生が変わったと思っています。
とても大事なことを学んだと感謝しています。だけど、恋愛セミナーに通っている時は辛かった。
きっかけはひょんなことから先生と出会ったことからはじまり、お試しセミナーを受けて、入塾することにした。親友が先に受けることを決意し、私がこのセミナーに通わなくて親友に親友に彼氏ができたら悔しいだろうなと思ったことも理由の一つではある。しかも当時社会人になりたての私は、仕事も不安だった。「人間に生まれたからには恋愛をしないといけない」と思っているのに「まともな恋愛できた実績がない。女子として劣っているのではないか」と思っていた私にはもうこのセミナーにすがるしかなかった。このセミナーをちゃんと受講して卒業して、今までできなかった恋愛をする。そしてその恋愛は今までできなかった分、いいものにする。そう思っていた。

あげようとすればするほど上がらない自己肯定感

そのセミナーでは「あなたがあなたのことを好きにならなければ誰が好きになってくれるのよ」と言う論理の下、自己肯定感をあげるレッスンを行った。
毎日日記をつけて、悪かったことは良かったことへ言い換えるというものだった。
その言い換えは今でも役立っている。物事には悪い面もあればいい面もあるのだ。
だが、当時は心に違和感を感じていた。それを言うとセミナーをこれ以上受けさせてもらえないのではないかと思って言語化しなかった。ときに先生は自分の生徒にふさわしくないと思ったら生徒を切ると言っていたから。
恋愛するにはこのセミナーを受けて実践するしかないと思っていた私は、自分の違和感を見て見ぬふりをした。だって死ぬまでにどうしても恋愛してみたかったから。。。。。
そして、レッスンに通うたび、自己肯定感が低かった自分が惨めに思えた。
こんなんじゃいけない。これからは変わる。自己肯定感をあげなきゃあげなきゃって思えば思うほど、上がったと感じることもあるけれど、なんだか上がったふりをしている気がしていた。
でも上げるふりでもしなきゃ上がらないと思っていたので、なんとか頑張った。

恋愛って進研ゼミですか???

レッスンも終盤になるにつれて、実践的な内容で、ラインの返し方みたいなのを教えてもらった。
ある男性とラインしているときに、「ああ、これ習ったやつだからこうしなきゃ」と思っている自分がいた。
ラインを打つと同時に「これって本当の私なのだろうか。私の言葉なのだろうか。恋愛ってこんな進研ゼミみたいなんでええんか?」と思うと「うーん。なんだか違う」そう感じた。
それにその方法をしているときの自分があまり好きになれなかった。
だけれど、それを表明すると残りのレッスンを受けられない、レッスン代損するとと思ったので、残りのレッスンを受けて卒業した。

それから「恋愛初心者の私が違ったのかもしれない。先生の言う通りにやってみよう」そう思って、そのレッスンを卒業した後もセミナーの内容を実践してみたけれど、結局彼氏はできなかった。もちろん、そのレッスン中や卒業後に彼氏ができた人もいるようで、OG会とかでその話を聞いたりした。先生のやり方でうまく行く人はうまく行くのだ。うまくいく人はそれでいいと思う。だけれど、私はうまく行かなかった。うまくいく人はうまくいくのに、私はなぜできないのか。すごく考えてすごく落ち込んだ。先生やそのOGたちは毎日ラブラブな様子がSNSに流れてくる。同じことを習ったはずなのにそれができない私。表面では彼氏がいなくても価値は変わらないとしながらもやはり劣等感が襲ってきて惨めだった。いまとなっては当時彼氏ができなかったおかげで、恋のはじまり研究所の所長に至る訳なのだが。

恋愛セミナーを終えて気づいた「人生で大切なこと」

確かに、自己肯定感というものは、低いと一緒にいる人までしんどくなる。そして、茶番が多い。「ああ、これ肯定してもらいたくて言っているんだな」っていうのがある。
だからと言って、無理やりあげようとするものでもないと思う。無理というものはどっかで反動があり、必ず自分に返ってくるのだ。
自己肯定感は無理やり上げるのではなく。下がった時に、『ああ、いま自己肯定感下がっている時だな』と自分をメタ認知して、認識することが大事だと思う。そして、「上がるタイミングがきたら上がるよな」と思っておくことが大事なのではないかと個人的には思う。じゃないと無理やりあげることは、自己肯定感が低い自分すらも否定することになって結局自分を否定してしまっているから。
特に、私は一つダメなことがあったら1週間くらい引きづる。一週間かけてあげなきゃいけないのを1日で上げようとするとやっぱりしんどかった。物事には然るべきタイミングというものがある。

また、恋愛はときに怖い人間関係にもなる。
最近は内縁の夫婦が共に大麻で一緒に逮捕されたなんて事件もあった。
恋愛は諸刃の剣だと思う。だから恋愛を良いものにしていこうという気持ちは大事だし、自分もそうありたい。あしを引っ張りあうなことはしたくない。
だけれど、「これが正しい恋愛です。そのためにはこうしましょう」と教えられるものなのだろうか。
確かに、これはどうかなという恋愛もある。
DVやデートDV、共依存etc
だけれど犯罪にならない限り、本人がそれを選んでいるのだから仕方ないと思う。
セミナーでは自分が恋愛で何をしたいのか、どういう人間関係を築きたいのかも考えたが、とってつけたような答えをしていた。恋愛やったことないので全然リアリティーがなかったし、想像でしか答えられない自分がすごく惨めで辛かった。

正しいとか、自分の理想に合わせなきゃとかじゃなく、目の前の事実と向き合って、いろんな失敗を繰り返し、試行錯誤する中で人間は成長するものではないかと個人的には思う。なのでどんな失敗をして、そこから何を学んだか、どういう行動を心がけるかは重要だと思う。

「いい」や「正しさ」にすがって生きていけない時代がくる

終身雇用も終わりを告げ、かつての日本を牛耳っていた「いい大学に入っていい会社に入る」のがいい人生という神話が崩壊してきている。
もう何が「いい」や「正しい」かわからないし、その中身が数年のスパンで変化してきている。
それは恋愛にも同じことが言えるのではないだろうか。
『正しさ』にすがっているようだと、すがるものがなくなったときにメンヘラ化する。そんなメンヘラはモテない。
何が良いのか、その時々で自分の頭で考える力をつけていかなければこれからの時代は生きていけないだろう。


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