土屋 光一郎

独立系メディア「藁の会」主筆。秋田県平鹿郡十文字町(現 横手市)出身。新潟大学工学部情…

土屋 光一郎

独立系メディア「藁の会」主筆。秋田県平鹿郡十文字町(現 横手市)出身。新潟大学工学部情報工学科中退後に上京して以降、約10年間、足立区に在住。日系の中小企業に2年間勤務した後、外資系企業へ転職。趣味は写経、読書、散歩と言語学研究。

最近の記事

刷新の時

誰もがあり得ないと思い込んでいた事、この国において前例のないような事が、今月中に国民全般の眼前で起こる事になると、この頃、感じている。民主主義国において、政治は、為政者や一部の既得権益層の専有物などではなく、全国民が関与すべきものであり、当事者意識を決して失してはならない。今春以降、日常の生活の中で私は無数の劇的変化を経験する事になったが、これらは政治状況の激変と何ら関係のないものなどではない。ビジネスの場でも、従来の働き方や、理想形と見做されてきた人生の進路なるものに見直し

    • 戦争の行く末

      ウクライナが、ICC加盟国であるモンゴルに対し、プーチンの訪蒙に先立ち、プーチンの逮捕を要請するという椿事が発生しているが、開戦から二年と六ヶ月を経過したウクライナ戦争は、戦地のみならず、ウクライナ政府内においても混迷を極めていると言わざるを得ない。モンゴルに、公式訪問の為に来たロシア連邦の元首を逮捕する義務がある筈がない。露宇両国が戦火を交えている非常事態下において、声高らかに実現不可能な事を要請しても、ウクライナ側の信用の喪失を招くだけであり、戦局、引いては、今後の戦争を

      • 政治参加の理由

        会社勤務の傍ら、政党に加入して、一市民として自身の自由時間に政治参加をしているが、実の所、長年に渡り政治や日本社会の抱える諸問題への関心は強かったものの、昨年の秋になるまでは、選挙の時以外、本腰を入れて政治へ参加する事を控えていた。これは五年前より、金融業界で働いていた事もあり、特定の政党への参加に当たっては社内規定を細々と確認する事に多少の手間を感じた事に加えて、同僚等に自身の支持政党を知られる事に対しての多少の抵抗があった為である。しかし、昨年の春、勤務先に、突如、どうい

        • 鉄と血に生ずる錆

          岸田文雄総理大臣の首相退任の表明に加え、台風七号の首都圏への接近するなど、日本列島の混乱が続いている最中、私は今、来月受験を予定しているFP技能士二級と証券外務員一種の試験対策に追われている。猛暑の最中の学習は、必ずしも効率的とは言えないが、毎朝、肉体のトレーニングを行う事によって、心身を強化する事で暑さを凌いでいる。学生の時分より、所謂「体育会系」の汗臭いノリと、彼らの言動にそこはかとなく漂う「つぎつぎとなりゆくいきほひ」に辟易しており、彼らに対しては、恰も、楯の会を見る様

          法と慣習の変革

          昨年九月より、国民民主党のフライヤー配布のボランティアに参加しているが、ポストへフライヤーを投函する際、表札にそれぞれ別の姓を表記している家庭が多数存在している事に気付いた。統計的なデータがあるのかは定かでないが、法的には未だ認められていないが、事実上、夫婦別姓で暮らしている方が私の住まう足立区にも至って普通に存在しているようである。 男女平等に関して自民党政権下においても様々な法が制定されてはいるが、実質的には平等と言うにはほど遠い状況であり、ジェンダーに基づく差別の撤廃に

          法と慣習の変革

          私の情報源

          上京以来、十年間に渡りテレビのない生活を続けてきたが、此度、NHKのネット配信であるNHKプラスなるものがある事を知り、契約する事にした。元来、民放の番組を好まない為、NHK以外の番組まで受診可能なテレビジョン放送受信機をこれまで購入しなかったが、インターネット配信であればNHKのみの受信が可能になり、不必要なノイズが無くなる。 長らく、NHKとBBCのWeb版を情報ソースとしていたが、現況を網羅的に把握する為、今年に入ってから、日経新聞とNHKの購読を始めるに至ったが、公正

          資格試験

          職種を変えるに当たり、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取得する事にした。先週末に学科試験を終え、今週末に実技試験を受ける予定である。CBTでの受験の為、即日結果が分かるのが嬉しい。現在、目標としているのは2級であるが、3級保持者またはFPとしての2年以上の実務経験等々、受験資格が設定されている為、素直に3級から受ける事にした。 試験自体は、他の資格試験同様、過去問からの出題が主であり、左程難解ではないが、この後受ける事になるFP2級の内容は、3級をベースとしているの

          属人化の罪科

          我が国における属人化の象徴と言えば、他でもなく森喜朗であろう。内政・外交、果ては東京五輪に至るまで首相辞任後も隠然とした影響力を及ぼしてきたが、政治の場において、彼にしか出来ない仕事を作り出した事の罪は大きいと言わざるを得ない。たった一人またはごく少数の人間にあらゆる情報を集約させる事は望ましくなく、替えの効かない仕事など、政治においてもビジネスにおいても無くなった方が良い。 この度、明らかになった自民党の裏金問題は、二十年以上前から続いていた慣行であるという証言もあり、真相

          皐月の近況

          新しい職場で働き始めて早一ヶ月近くが経過した。 大型連休を挟んだ為、勤務日数がまだ多くはないが、社内での研修を受ける他、業界に関する書籍を買い込み、個人的な学習を通して、業務知識を少しずつ身に着けている状況である。初めて、九時五時の仕事に就いたが、以前のフレックス制での勤務に比べると、生活リズムが一定になった事で心身共に健康的な生活を送る事が出来るようになっている。前の会社では一時、不眠に苦しむ事があったのだが、思うに、勤務形態が体調に影響を及ぼしていたのではなかろうか。昨日

          TikTok

          先日、欧州連合(EU)の警告を受け、中国のBytedanceが提供するスマートフォンアプリ「TikTok」の簡易版アプリ「TikTok Lite」の一部機能が欧州圏内で停止された。米国議会でも「TikTok」の利用を禁止する法案にバイデン大統領が署名をするなど、法的な面からも規制が広がりつつある。 インターネットと接続されたアプリケーションの構造上、ユーザーのデータはサービスを提供する企業に収集されるが、中国製のアプリケーションの場合、中国政府が企業に要請をする事によって、国

          遥かな時代の階段を

          昨年の夏以降、ずっと、就職活動に苦戦し、一時は、官庁を受けるなど迷走をしていたのであるが、此度、ようやく次の仕事が決まり、次週より再び市場へと舞い戻る事になった。しかしながら、これまでの転職とは大きく異なり、自身の専門としていたアプリケーション開発やベンダー管理等のIT関連の仕事ではなく、今後はバックオフィス(事務)一本となる。 実の所、八年前に監査法人で勤務した際、自身の希望で一度、事務職に転身していたのではあるが、なまじIT関連の知見がある為に結局、技術関連の仕事の比重が

          遥かな時代の階段を

          引退

          自身の将来について昨年夏頃より延々悩んでいたが、此度、約十年に渡り専門としてきたIT関連の仕事から足を洗う事を決意した。情報技術の進展に伴い、社会情勢が激変したが、これらが齎すのは、当然、利便性のようなメリットばかりではなく、虚偽情報の氾濫、風説の流布、誹謗中傷等の、司法の側から見た時、決して看過すべきではないデメリットがある。そのような分野を専門としながら働き続ける事に八年ほど前より疑問を抱いてもいたが、経済上の諸問題もあった為、嫌々、技術革新へのキャッチアップを行っては、

          国権強化を止めよ

          日本製鉄によるUSスチールの買収について、米国大統領であるバイデンが否定的な見解を示すという異例の事態であるが、市場における私企業同士の取引に政治が介入する道理はない。既に、日本製鉄とUSスチールは企業間の合意を得ており、株主も賛同している状況であり、加えて、法的に問題が生じている訳でもなく、米国政府はこの取引におけるステークホルダーではない。日米両国の同盟関係は、私企業にとっては何も関係が無く、日本製鉄は、米国政府首脳の発言を真っ向から批判し、政治に左右されずに買収を完遂す

          国権強化を止めよ

          世界最終戦争の阻止

          ロシア大統領選挙が始まった。公共放送で或るNHKにおいても、何故か現大統領であるプーチンにのみフォーカスが当たり、対立候補に関するニュースが殆ど報じられておらず、公正中立な報道からは程遠い状況である。このままでは何時になってもロシア連邦が、恰もソビエト連邦と大差の無い、民主主義の存在しない全体主義国家であるような印象が強まるばかりである。言い換えるならば、プーチン政権の権威をメディアが徒に強化しているだけであり、国際連盟の常任理事国であるロシアの孤立は、戦争の長期化を招き、世

          世界最終戦争の阻止

          二〇二〇年頃より秋田に居た頃に関わった人間からストーカー被害を受け、二〇二三年の夏時期、遂に勤務先にまで嫌がらせをされる事態となり、少しく心身共に疲弊した為に仕事を辞めた。 二〇一六年より外資系企業に勤務している事もあり、元より終身雇用など期待していないので、退職する事に関しては特段の抵抗がなかったのであるが、かような形で会社を去る事になった事に関しては流石に不本意であった。無論、会社には一身上の都合での退職としか伝えてはいないが、彼らに付きまとわれて以降、仕事の能率が低下し

          劇場型政治の終演

          今月の初め、立憲民主党の山井和則が国会にて二時間強に及ぶ冗長な演説を行ったが、あの党の中には未だに、与党に対抗するに当たって手段を選ばず、政治的パフォーマンスに走る九十年代的な発想の人間が残存しているようである。牛歩戦術にせよ、ピケにせよ、フィリバスター(議事妨害)は、議会制民主主義の本質からかけ離れた行為であり、国民の信頼を損ねるのみならず、建設的議論など夢のまた夢となり、結果が伴う事など無いと言っても過言ではない。 立憲民主党だけではないが、好い加減、国政政治家はパフォー

          劇場型政治の終演