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キャリア理論の最先端「越境学習」とは何か。

人事管理分野の第一人者、法政大・石山恒貴先生が先日『越境学習入門』を出版されました。テンポのよい文章と印象的な図で、誰しもに分かりやすく書かれた、越境学習のまさしく入門書。誰しもに越境学習を始めてもらいたい、そんな思いに溢れた本です!

動画で解説させても頂いたのですが、前向きにこれからの社会人人生を歩んでいこうとされている全ての方にとって、とても大切な内容だと思うので、簡単ながら解説させていただきます。

【越境学習とはホームとアウェーを往還することで起こる学び。】
社外メンバーとのプロジェクト、社内の他部門の人との勉強会、副業・兼業、ボランティア活動、MBAや、外部のスクールでの学び…あなたにとって、普段の仕事や生活の「ホーム」ではないところに出ていくことは、あなたの可能性を広げる大きな学習機会となる。この、「アウェー」に出ていくことで生じる学びのことを、越境学習といいます。

【越境学習で得られる力とは、この現代社会を「冒険する力」だ。】
従来の仕事では得られない知識・技能。不安定な状況に耐えられる精神。不確実な状況を乗り越えていける技法。新しい場に飛び込める探究心・挑戦心。主体性とリーダーシップ。そんなものが、アウェーに出ていくことで身につきます。著者の言葉を借りれば、それは「冒険する力」。かつては未開のジャングルや氷山を踏破する力が冒険の力でしたが、現代人にとっては、不確実で未知なるものに溢れたこの第四次産業革命期の現代社会こそが冒険のフィールド。そこを歩くための技術が身につく。

【アウェーからホームに戻ったとき、あなたはもう一度葛藤を覚える。そこからもまた、今一度の冒険】
アウェーで大きな成長を遂げたあなたは、ホームに帰ったとき、もう一度愕然とする。そこで「ホームはなんてダメなんだ」とサゲるのではなく、ホームをアップデートするために動き出すことが、あなたに求められている。それは、第2の冒険の始まり。

【葛藤、俯瞰、行動、動員。越境中にあなたの中で起こるその全ては、成長という観点から肯定される。】
葛藤している状態はつらい。何もできず眺めているだけの状態でも、その「俯瞰」から見えてくるものはある。行動を起こし始めたならば、それは素晴らしいじゃないか。そして、まごついている他のメンバーを巻き込んでいける(動員できる)ようになったならば、それは大きな成長だ。

【有給で行う仕事だけじゃない】
対外学習活動、趣味の活動、家庭の活動、そして見返りを求めない貢献活動「ギフトワーク」。その全てが相互に越境的であり、成長機会であり、そして人生を彩る素敵な可能性の場である。

と…越境学習とは、この現代社会というオープンワールドを歩むための、冒険の仕方を身に着けるすべなのです!

ご興味を持たれた方は、ぜひお手にとってみてください!
…で、それに先立って、まずは私の動画で入門の入門を見てもらえれば笑。

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