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腰や脚の痛みの原因:必ずしも椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症ではありません


患者さんの中には、「自分の痛みの原因は、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症に違いない」と考える方が多くいらっしゃいます。しかし、これは必ずしも正しいとは限りません。今回は、なぜそう言えるのかをご説明します。

1. 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症があっても痛みがない場合


MRIやCTなどの画像検査で「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」が見つかることがありますが、それが直接的に痛みを引き起こしているとは限りません。実際、多くの研究により、無症状の人でもこれらの状態が見られることが確認されています。例えば、40歳以上の無症状の人の約30%に椎間板ヘルニアが存在することがわかっています。

2. 構造的な問題がなくても痛みがある場合


逆に、画像検査で異常が見つからなくても、腰や脚に痛みを感じることがあります。これは、筋肉や靭帯の問題、さらには心理的なストレスや生活習慣など、さまざまな要因が痛みを引き起こしている可能性があります。腰痛の原因は非常に多岐にわたっており、必ずしも一つの原因に絞り込むことはできません。

3. 痛みの原因は多様


痛みの原因は、次のように多様です:

- **筋肉や靭帯の問題**:運動不足や過度な運動、姿勢の悪さなどが原因となります。
- **心理的な要因**:ストレスや不安、うつ状態が痛みに影響を与えることがあります。
- **生活習慣**:睡眠不足や不規則な生活が体に負担をかけることがあります。

まとめ


「自分の痛みの原因は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に違いない」という考えは必ずしも正しくありません。腰や脚の痛みは多くの要因が絡み合って生じるため、総合的な診断と治療が重要です。

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