『真面目なエッセイ』何にでも記念日はあるものだ<今日は何の日?>
6月26日。毎月26日は<風呂の日>だけど、6月26日は特に<6.26=露天風呂、の日>だそう。
露天風呂の日って・・・みんな露天風呂に行きましょう、ってことかしらん?
辞書で<露天>を引くと、<屋根や覆いのないところ>とかって書いてある。でも近頃の温泉ホテルなんかだと、大浴場の続きで屋根があるところも結構あって、露天じゃないじゃん、っておもったり。もっとも、以前泊まったどこやらのホテルの露天風呂はちゃんと屋根がなくて、3、4階から上の部屋からは丸見えだった。期待した人、だめですよ、男風呂だけだし、どことは言わない。今はもう改築されちゃってるかもしれないし。
親戚の関係で長野の渋温泉とか湯田中とか志賀高原とかは縁が深い。金具屋さんとかね、ああいう老舗なら自慢できるけれど、そうじゃないから。「縁が深い」ってのも、ま、特に北信のほうはうちの苗字が多いってこともある。
6月26日は雷記念日
露天風呂の日、ってのはそちらの協会のみなさんが標榜しまくってるのでこれ以上ここでは言わない。知識もないし。
にしても、何でも記念日があるものだ。ここで書いてしまうと先々エッセイを書くのにネタがなくなってしまうけれど、例えば、
<天使の日>なんていいですね。単に10(てん)4(し)の語呂合わせだけど。
<駆け落ちの日>はあっても<不倫の日>はない(かな?) 不倫は文化なんだからあっても・・・あ、ジョークです。しかし、駆け落ちの日って・・・しかも正月3日! その昔、女優と共産党員で演出家の男性がこの日に駆け落ちしたからってことらしいけど、記念するかね、それ。正月も3日になるとそろそろ退屈するからみんなで駆け落ちしましょう、ってことか?(冗談ですよ、もちろん)。
<カープ黄金時代幕開けの日>なんてのもある。知らんがね、ンなもん。こっちはドラファンだがや。ええ加減浮上してくれんと。<阪神タイガースの日>もあるのに、<ドラゴンズの日>はありゃせん。笑っとったらかんがね、でぇーじなことだで(ちなみにこんな言葉を使うのは、今じゃどこやらの市長だけだがや)。
何でしたっけ?
そうそう記念日。
6月26日は露天風呂の日と同時に<雷記念日>でもある。別にカミナリのN1グランプリ云々か何かを記念したわけじゃなくて、930年のこの日(といっても旧暦?)、平安京の清涼殿に落雷があって要人が亡くなったことからだそう。(さあご一緒に)記念するかね、それ。
このときの落雷はかの菅原道真の怨霊と恐れられ、道真公を雷神と見たことから天神様になったのだそうな。ただ、道真公の生誕日・忌日によって、天神様の縁日は毎月25日。
記念日もそうだけど、何かと神様にしちゃいましたね、昔の人は。よほど祟りを恐れたのか。
うちの近くにも、あの壬申の乱で敵味方となった天武天皇と弘文天皇、それぞれを祀る神社がある。それも、ほとんど目と鼻の先。これはどういうことだろう? 1,400年経っても睨み合っていなさいね、とかなんとか(ホントか?)
他にもお稲荷さんとか八幡さんとかおかみさんとかおねえさんとか(違うか)。こう、歩いてゆくと必ず何かしらの神様に行き当たる。そもそも伊吹山自体が御神体だし、山の神はあちこちにいるし(あ、わからない人はわからないでいいです、ニコニコ)。
話を戻そう。「かみなり」は「神鳴り」。あの、俵屋宗達の「風神雷神図」に描かれた、でんでん太鼓の親玉みたいなのを背負ったのがそれ。なので、かみなりはそれ自体が神様なので、「雷が落ちる」という言い方は考えてみればおかしい。雷が鳴るたびに神様が落っこってるわけで、そうおもうと神様も楽ではない。
しかし最近は、本当に自然が細やかでなくなった。昔のことを言っても詮無いけれど、梅雨なんて本当に風情があった。しとしと雨が降り続いたあとに、夕立といって雷鳴と同時にまとまった雨が降ると、ああこれで夏だなとおもったものだ。
学生の頃など川沿いの堤防を自転車でゆくと、広い河原に雷が落ちて死ぬ思いをしたこともある。
雷には他にも思い出があるけれど、これくらいにしておく。
6月26日は<雷記念日>。道真公は今頃何を思っていらっしゃるだろうか。
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