ストレスとの上手な付き合い方
普段の生活でストレスを感じることはありますか?
たぶん、ほとんどの人が「YES」と答えると思います。
「ストレスが無ければ充実した毎日を送れるのに・・・・」と頭を抱えている人も多いのではないでしょうか。
ではそもそもストレスをなぜ感じるのでしょうか。
ストレスはなぜ必要なのか。
ストレスの解消法や上手な付き合い方について見ていきたいと思います。
1.ストレスは必要?ストレスの役割とは
「ストレスってなんで存在するの?」と疑問に思ったことはありませんか?
私はストレスがピークに達した時はいつもこんなことばかりを考えていました。ストレスを感じることがなければ仕事もイージーモードでこなしていけるのに、なんて不毛な想像をしたこともあります。
でもストレスって本当に必要がないものなのでしょうか?
人間に備わっているものには基本的に不要なものはないのではないか?
という事でストレスを感じる原因と、役割について調べてみました。
1-1.ストレスを感じる要因
ストレスを感じる要因は脳科学的にいうと”ノルアドレナリン”の分泌によるもので、これが恐怖や不安を感じる要因なのだそうです。
このホルモンは人間の本能的な部分をつかさどるものでもあり、例えば危険な動物に遭遇したときに「戦うか」、「逃げるか」の判断を促す役割をしている物質です。このノルアドレナリンが分泌されると脳が研ぎ澄まされて、集中力が高まり、どうすればいいかを一瞬で判断できるようになります。
1-2.ストレスが無くなるとどうなる?
ストレスを感じるのはノルアドレナリンの分泌によるものという事は理解頂けたかと思いますが、ではストレスが無くなった場合どうなるのでしょうか?
例えばストレスを感じる局面として「仕事で重要な顧客にプレゼンをする」、「仕事でミスをしてしまう」こういったシチュエーションを想定します。このような局面でストレスを感じなければ、プレゼンのために一生懸命練習をしたり資料の準備をすることはないし、仕事のミスにストレスを感じなければも反省することはなく、自己成長につながることはないでしょう。
それこそ前段で取り上げたように、危険な動物に遭遇した時にも行動を促すノルアドレナリンが分泌されないということになるので、ただ遭遇した脅威に対してただ茫然と動けずに立ち尽くしているという状態になります。
1-3.良いストレスと悪いストレス
ストレスの要因と必要性についてはご理解頂けたかと思いますが、ただ過剰なストレスを常に感じ続けている状態が良いかというと、そういうことではありません。ストレスを溜め込みすぎると精神的にも不調をきたし、メンタル疾患や体調不良にもつながるため、うまく”受け流す”ことが必要になります。このようにストレスには行動を促進する良いストレスと、溜め込みすぎると心身に悪い影響を及ぼす悪いストレスの2つの側面が存在しているということを覚えておきましょう。
2.ストレスとの上手な付き合い方
ストレスの必要性と種類については分かったけど、具体的にどのうようにストレス付き合っていけばいいのでしょうか。
ブラック企業に入ってすぐに辞めてしまう人と長年続けられる人がいるように、ストレスとの付き合い方が上手な人とそうでない人に分けられます。
ストレスとの付き合い方が上手な人は、ストレスを”かわす”ことが上手な人で、ストレスとの付き合い方が下手な人はストレスを”溜め込んでしまう”という表現もできます。
端的にいうと、ストレスとの付き合い方が上手な人は「気持ちの切り替えが上手」、「次の日にストレスや疲れを持ち越さない」という状態をつくれている人のことだと言えます。
ストレスは溜め込みすぎると精神や身体に悪影響を及ぼしますが、適度なストレスは私たちの成長やパフォーマンス向上につながるという事を忘れずに、うまく付き合っていくという感覚が必要になります。
3.ストレスを溜めない方法
ここからはストレスを溜めない方法について、具体的な行動例をお伝えしていきます。気になったものがあれば実際に生活の中に取り入れてみて下さい。
3ー1.定期的な運動を取り入れる
週3日以上、30分程度の運動を行いましょう。
運動はうつ病発症リスクの低減にも役立つということが科学的にも証明されていて、運動習慣がない人は運動習慣がある人に比べてうつ病の発症率が1.8倍も高いという研究結果が出ています。
特に朝起きてから1時間以内に行うウォーキングは、セロトニンを活性化させる効果があり、「清々しい気分」になったり、「意欲を高める」ことができます。
3-2.良質な睡眠を確保する
良質は睡眠は心身の回復を促し、ストレス耐性を高めます。
睡眠障害の5人に1人はうつ病といわれており、良い睡眠をとっている人と、そうでない人では、うつ病の発症率が40倍もの違いがあるようです。
規則正しい睡眠パターンを身に着けて、1日7時間しっかりと睡眠をとることが必要です。
3-3.一日3食バランスの良い食事をとる
栄養バランスの取れた食事は、身体の調子を整えて、ストレスに対する耐性を高めます。特に野菜、果物などに多いビタミンCや緑黄色野菜やウナギなどに含まれるビタミンAにはストレスへの抵抗力を高める働きがあると言われているので、不足しているようであれば積極的に摂取することが求められます。また朝食を食べる人は、食べない人と比べてうつ病になりにくいという研究結果もあるで、1日3食、バランスよく、ゆっくり時間をかけて食事をすることがストレス対策には有効だという言えます。
4.まとめ
ここまで”ストレス”に関する内容について解説をしてきました。
ストレスは私たちが日常的に感じる身近なものですが、意外と深く知らなかったり、意識していないというのが正直なところだと思います。
ストレスはすべてが「悪」と捉えるのではなく、動物として生きていくために必要なものだということを認識しながら、うまく付き合っていくことが大切です。今日ご紹介したストレスを溜めない方法を実践して、ストレスに悩まされない充実した毎日を過ごしていましょう。
最後まで見て頂きありがとうございました!