バージンさよなら大学2年生真夏
「ユー アー ビューティフル」
湖のほとり
ひとりで
夕焼けを見に行ったら
先に居た人に
急に声をかけられた
彼は岩に腰掛け
私のほうを向いて
夕焼けの後光が差して
ロマンチックだった
生まれも育ちもNY
ラテン系
クルクルふわふわの黒髪が
耳の下位まである
身長は
私より少し高い位で
上半身がっちりしてる
「キスしていい?」
二言目がコレ↑
グアムやセブ島の旅から
初対面でこう言われるのには慣れ始めていた
必ず断ってたのに
今回は断らなかった
魔力のように彼に引き込まれた
キスは良かった
海外旅行が
ウブな私をこうさせたのか
男と
いちゃいちゃすることに
慣れ始めたからか(前作)
初めて深く愛することになる未来の彼と
挿入までいかない状態のまま
お互い違う旅へ出たときの出来事だった
まだ
彼氏彼女になってないから
何したって自由の身だ
そう思っていた
このラテン君は
私がウブでバージンだって知らないから
私は
ウブでもバージンでもない振る舞いを
してみたかったんだろう
ラテン君と
その夜クラブに行く約束をして
それぞれの部屋へ戻った
シャワーを浴びて
少しはセクシーに見えるように…
キャミソールぐらいしかないな
慣れないメイクも、ちょっとして
クラブに着いたら
そこはまさに外国人の世界
私は「彼の女」状態で
彼にしっかり抱きかかえられ
次々会う人たち
みんなに名前を紹介される
みんなの前で
何度もキスしてくれる彼
踊りで
入りみだれて相手が色々と変わる時間がきた
ベロベロに酔った男が私に絡んできたら
そいつから私を引き離して
しっかり彼の腕に引き寄せてくれたりする
私は映画のワンシーンを見ている気分
お酒も入ってどんどん楽しくなってきた
踊りながら
彼とたくさん触れ合って
どこをどう歩いたのか覚えていない
気づいたら彼の部屋
当たり前のようにベッドへ
映画のワンシーンを見ている気分が続いていて
役柄を演じているような気分
バージンなのに全く緊張しない
バージンだとも申告してない
彼にそれを言うと「捧げる」みたいになるし
私にとってはその感覚は違って
むしろ「ご開帳」だったから
(筆おろし女バージョン)
言うつもりはなかった
後は血が出ないことを祈るだけ
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