イブに彼氏。高3

高3冬

合コンに慣れた頃

見た目フツーな静かそうな人が
私の連絡先を知りたいって

サイヤ人みたいに黒髪をたて
野球部
色黒
さっぱり顔立ち
頭いい大学1年

初デートなのにクリスマスイブ
夜のディズニーランドに誘われた

ほぼ無口

合コンの時カラオケで
私が歌ったcharaのミルクが
本人が大好きで
それで誘ったとのこと

そんなことあるんだ...

会話が盛り上がらないまま

帰りの車に乗ったら

白い息と、街灯のひかり

音楽つけてくれたら
最初にミルクが流れた

幻想的なイントロに

無口も気にならなくなり
ちょっと心がキュ

恋に恋した瞬間

彼のロングコートの黒い袖が
ギアに

なんか、かっこいいかもー！

うちの前で車を止めて

じゃ...

「付き合ってほしい」

「つ...？うん」

それしか言えなかった

キスのそぶりも無いまま

車を降りて

バイバイ

次に会う時に別れると予想しなかったけど
先々続くイメージも無かった