毒のないリンゴ
「毒をもって毒を制す」
という言葉があるように
毒も時には薬になる。
人間にはある程度の毒も必要なのではないだろうか。
芝居の座組みを作るときも
あえて毒を入れることがある。
全ての人が顔見知りで、いつものメンバーなら進行はしやすい。
ただ、爆発的はことは起こらない。
あえて座組みに、癖のある人や、初めての人を入れることによって
化学変化が起き、より良い作品になることはある。
よく、劇団がゲストの客演を迎えるにはその効果もあるだろう。
もちろん新規のお客さんの獲得もあるだろうが。
ただ投入した毒が強すぎると、その毒によって
座組みが全滅をしてしまう可能性もある。
実際にそのようなケースはよく見られる。
美しい花には棘がある。
美味しいものには毒がある。
これは俳優だけに限ったことではない。
毒は恐ろしい。
だが、毒を食べたくなる時もある。
人間は刺激を求める生き物である。
毒もほどほどに。
じゃないと、本当に
お気の毒
になってしまう。
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![小川 功治朗](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137297249/profile_cbf76d067e4e8c87618d5a9e3d62074f.png?width=600&crop=1:1,smart)