たばこと酒が欠かせなかったころ 2
妊娠、出産を機に、たばこと酒をやめることができていました。
しかし、再びたばこと酒に溺れてしまったのは、やはり最初の一服、最初の一杯に手を出してしまったことが原因です。
酒が飲みたくて断乳
子供の授乳が減ってくると、家で缶ビール一本飲むこともたまにありました。まぁ、酒はいずれ飲むつもりでいましたので、授乳の頻度が少なくなってくると、徐々に酒を飲むようになっていきました。
さらに、友人の結婚式に出席したのをきっかけに、泥酔するほど飲むということを再び経験しました。そのうち、断乳すれば思う存分飲めることに気がつきました。
そこで断乳を決意。意外とあっさり断乳できてしまいました。娘は夜、哺乳瓶でミルクを飲んで寝るという習慣があったので、おっぱいでなくとも大丈夫なようでした。11ヶ月くらいの頃です。
最初の一本はストレスが引き金に
たばこに再び手を出すきっかけとなった出来事があります。ある正月のこと、夫の実家に帰省していたときでした。義母の様子がなんとなくおかしく、ぎくしゃくするなと感じていました。義母が風邪をひいていたこともあり、思う存分孫と触れ合えないことへのストレスもあるのかなと思っていました。
また、元々義母はうちの経済状態を心配していました。金銭的な援助を受けることもしばしばありましたので、干渉に対して文句を言えないところもありました。強気に出られても仕方のない関係性という感じでしょうか。
帰省後数日、義母の機嫌が大変悪く、義父に当たり散らす他にも、私や夫への冷たい接し方に、私たちに対しても何かあるなとは思っていました。
ある時、明らかにキッチンに座り込み、めそめそとアピールしてくる義母に、仕方なく、
「何かあるんですか? 言ってください」
と言ってしまったのです。すると、
「心配なことだらけよ。あんたたちのこと、これじゃあ "じり貧" じゃない」
と経済的な面で心配していることを漏らしました。
そこについては、息子が思い通りの生活をしていない現実、それが妻である私のせい? でもあるのかなと思い、心配をかけて経済的援助までしなければいけないと思わせていることについて謝りました。
しかし不機嫌はまだ続きます。帰ることが決まっていた最終日、私が起きて早々、居間に降りてきた私を捕まえて、何やらブカブカのズボンがきになるからゴムのつけ方を教えてやると言うのです。私はゴム通しの使い方を知らないと言うと、
「そうだと思った」と。また、今度は
「味噌汁の味を見てくれる? 」と。
面倒臭いのとイラッときたので、喧嘩っ早い私はいらんことをしてしまいます。
「ってか、まだ何かあるなら言ってください!試すみたいな、いじめみたいなことして!なんなんですか!?」
どうやらことの発端は、連れてきた孫に着せていたパジャマだそうで、それは義母からいただいたロンパースだったのです。しかし、ロンパースって早々に立って動くようになった娘には不便だったので、寝巻きにすると逆に腹が出なくて便利! という理由で寝巻きにしていました。
「一生懸命人が選んだプレゼントを、寝巻きにされて、どういう気持ちかわかる?」
それはかわいそうなことをしました、すみません。
また、義母には忘れられない、根深い不満があるようでした。私がまだ妊娠中のころ、貧乏で住居費にすら悩んでいたので、私の実家に身を寄せる話が出ていました。その時、義両親は祖母の介護があったため、私たちまで世話になるのは無理だろうと夫の考えもあってこのような案が出ていたのですが、、、。
これも引っかかっていたそうです。いつかは息子が嫁の方に取られてしまう、婿に出したわけでもないのに、ということでしょう。
私の実家に帰る話はもうなくなったこともしっかり告げ、夫の実家を後にしました。
自分たちの家に帰ってくると、私はふつふつと治らない怒りがこみ上げてきました。
それと同時に、夫は義母とそっくりなモンスターの私を選んだ、というかハントされてしまった因果にもちょっと皮肉を感じました。そのため、このことについては夫に愚痴りすぎるのは良くないと思ってはいました。(その後も度々義母への愚痴を夫に聞かせているのですが、この時はそう思っていました。)
自宅に帰ってきたその日、私は近所のコンビニへ。缶酎ハイとKOOLMILDを買って、コンビニ外のベンチで一人やけ酒です。
一気に半箱くらい吸ったと記憶しています。
それからすぐにたばこを常用したわけではありませんでしたが、この一服目で、喫煙のハードルは一気に下がり、度々一本だけを繰り返すようになります。その一本は夫が喫煙者なので、手に入れようと思うと簡単に手に入りました。
電子たばことの出会い
夫がある日、電子たばこを家に持って帰ってきました。プルーム・テックです。それをちょっと吸ってみると、たいして吸った気もしませんでした。これも悪い誘惑だったと思います。たいして罪悪感がなく、そのうち、プルーム・テックを常用するようになっていました。
プルーム・テックは、自分のペースで数口だけ吸引することができるので、忙しい子育て中の方にも最適です! その代わり、火をつける必要もなく、くわえた瞬間喫煙できるので、手軽なあまりチェーンスモークしがちです。また、煙が少ないので、子供の前で吸うことにも罪悪感が少なく、ついつい吸いすぎてしまいました。
ベランダや換気扇で度々吸うので、子供がある日おかしなごっこあそびをし出します。
壁の隅の方に寄っていって、口に指を近づけ、フーっと息を吐くのです。
「何してるの?」と聞くと、
「たばこ吸ってるから、ちょっと待っててね。」と言いました。
これくらい、娘にとって喫煙がかなり身近なものになってしまったのです。
あっという間にたばこと酒のある生活が自然に
また酒を飲み、たばこを吸う生活が戻ってきていました。私の生活は大変乱れていたと思います。
その間、会社勤めをしていた頃は、居心地のよくない職場でストレスをため、手持ち無沙汰で1時間ごとに喫煙に席を立っていました。
以前から書いているように、酒も手放せない日々です。
その間、夫にもちょくちょく喧嘩をふっかけて、ひどい口論を夜な夜な繰り返していました。
そんな時、仕事がうまく行かず、辞めることになったのを機に、精神のクリニックに通い始めます。
その頃から、自分を知るようになり、様々な書籍や、カウンセリングなどの手法を繰り返すことで、今の自分を変えるという行動を少しずつですが、取れるようになってきます。
最終的には、ひどい喧嘩か何かがきっかけだったように思います。私は断酒をしたいと思い始めました。しかし断酒は怖いので、まずは禁煙か、と考え始めるのです。
つづく
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