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「D2C」はやりません。

このnoteでは、SOYMILとはいったい何?といった問いに対してじっくりと答えていこうと思っています。今回は、D2Cと言われて自分なりに感じたことをテーマにしていきます。

うち、D2Cをやりません

「D2CってOEM生産の言い換えですよね笑」と話題に上がりました。サプリ、冷凍弁当、プロテイン等の多くの広告をSNSで見かけるようになりました。ECサイトを構築できるASPカートが広く普及したことによってその流れが加速したように思えます。

3年前くらいから、D2Cという言葉が一気に使われはじめ、たくさんの本が出版され、D2Cが「ビジネス手法」としてあまりにも陳腐化してしまったように感じています。

その結果、店舗を持たずにオンラインだけで販売することや、VCから調達した資金を広告に投下して売上を爆速で上げるやり方、デザインの系統まで様々な解釈が生まれ、それに倣って生まれた有象無象のD2Cブランドが溢れているため、もう完全にカオスです。

そんな玉石混交の混沌とした世界が広がってしまったこともあり、一括りにされることに違和感を感じていました。また、弊社は自社の販売網だけに頼らず、サードパーティを介することも視野に入れているので、D2Cの概念とはズレるなと思っています。

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デザインが洗練されてお洒落だからではなく、ユーザーと距離がとても近くて、対等で、友達のようで、運営者もユーザーもみんなが楽しそうな点に惹かれていました。サイトでもSNSでもそれを感じることができ、すごくワクワクしていました。

それまで私たちの日々接する「ブランド」は、精鋭によってすべてが精緻に磨き上げられ、少し遠い場所で大量に作られ、私たちは購入者としてブランドが提供するものを享受してきました。それは、金銭と商品の交換を通した売手/買手、発信者/受信者の関係性でしかありません。ブランドの規模が大きくなればなるほど、その関係は揺るぎないものとなります。

一方で、私が興味をそそられたブランドは対等で、楽しそうで、一緒になって創り上げていくような雰囲気がありました。そこには、売手/買手の壁が限りなく低いことを今でも感じています。

ブランドの作り手、ブランド、ユーザーの三者の距離が限りなく近く、対等であること。

これは、SOYMILが将来にわたって大切にしていきたい価値観です。

驚くほどシンプルではありますが、大企業から生まれるブランドは供給者(或いは開発者)としての目線が強いため、なかなかできなかったことだと思います。確固たる個人の集合体から生まれ、身近なところからスタートするからこそ、この価値観を体現できると信じています。

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じゃあ何をしたいの?

SOYMILは世界中にいるユーザーの方々により良い体験を提供できるよう、企業としての成長を目指していきます。ただ、いつまでも距離が近く、対等であるために、コミュニケーションを直接とれる場(オンラインでもオフラインでも)を作り続けていきたいと思っています。中の人の顔がよく見えるようにすることは当然のこと、崇高すぎない哲学や実体験に基づいたストーリーをしっかり伝えたりしていきます。

D2Cというビジネスモデルは魅力的であり、D2Cの哲学に則ったブランドには敬意を表しています。ただ、「自社サイトだけで販売」とか「クラファンで始めること」だけを切り出したところで、D2Cにはならないと思います。

しかし、売上への直結が分かりやすいこの二つに、単品定期通販を言い換えたサブスクが加わっている以上、D2Cとはもはや過去の遺物になりつつあるのかもしれません。D2Cよ、さようなら、多くの示唆をありがとう!

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我々が提供するもの、それは出会い

ネットでの販売方法が多角化し、参入障壁が小さくなった以上、売上を伸ばすスピードは速くなっているかもしれません。一方で、ブランドが広がる方法や人間の基本的な原理は長い歴史を経ても大きく変わっていないと思います。

いつの時代も、人と人との関係が広がることで文化に新しい風が吹き込まれ、生活を豊かにしてきました。昆布を多用する琉球(沖縄)の食文化がまさにそうだと思います。中継貿易で栄えた琉球(沖縄)が蝦夷(北海道)の昆布と出会っていなければ、今のような食文化にはなっていなかったことでしょう。

ただ、繋がりを広げていくだけでなく定着することも同様に重要です。大陸から日本に稲作が広がって文化として根付いたように、チョコレートやコーヒーがアフリカから欧州に渡り、文化として定着したように、人々の文化として根付いていかなければブランドとして残ることなく、淘汰されていくことでしょう。

それは、SOYMILも同様で、ブランドとしてより深く広く根付いていくためには、多くの人々と繋がることが前提です。そして、多くの人々との間で対等なコミュニケーションを深めていきたい、そして新しい文化や体験との出会いの場を作って多くの人々と生活の彩りを共に感じていきたい。私たちは、そう考えています。

出会いの部分に関しては、佐藤の実体験に基づいて話をしていきたいので、次回以降の掘り下げて話をしていきます!


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