尾山 広平

ヨガの指導をするかたわら、ヨガに関する情報を発信しているウェブサイト「ヨガ空間」を営ん…

尾山 広平

ヨガの指導をするかたわら、ヨガに関する情報を発信しているウェブサイト「ヨガ空間」を営んでいます。 🌐尾山ヨガ教室:https://oyama.yoga-space.biz/ 🌐ヨガ空間:https://yoga-space.biz/

記事一覧

これまで10年もの間、尾山ヨガ教室から月に一度だけお届けしていた「教室便り」もとりあえず今回が最後です。

あなたが安らかでありますように😊
https://oyama.yoga-space.biz/index.php?go=FNB4LZ

尾山 広平
10か月前

リラックスの極意

『あ』から『ん』まで流れのままに のびのび安気に参りましょう 最愛なる安へ ハタ・ヨガにある死骸のポーズのコツ、つまりリラックスをするためのコツは何でしょうか? …

尾山 広平
10か月前
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人生苦を消す 心を調えるヨガ的生活

はじめに 〜人生は苦しい〜人は誰も皆、生まれ、老い、病み、死ぬものです。人は誰も皆、快楽喜楽が欲しく苦痛悲痛を恐れているものです。そしてまた人は誰も皆、人生苦か…

380
尾山 広平
1年前
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赤ちゃんから習うヨガ【離欲】

ハイハイをする頃にもなると、赤ちゃんはイキイキと元気、喜び、好奇心に溢れ、屈託のない笑顔や声を素直に表現するようになるため、周囲の大人たちはただただその様子を微…

尾山 広平
1年前
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『子育ち歳時記』田中啓子 著

ご縁あって著者様ご本人より手渡されいただいた本である。 今回このような機会をいただいたということで、紹介を兼ねて所感を述べることにする。(以下、敬愛を込めて著者…

尾山 広平
2年前

夢から覚める

大量の水がアスファルトの上り坂を勢いよくあがってくる。 津波……? 私は道からそれた建物のなかに潜み、「こっち、こっち」と、すぐそばにいた妻を急ぎ呼び寄せた。 …

尾山 広平
2年前

赤ちゃんから習うヨガ【赤ちゃんのポーズ】

尾山ヨガ教室では生命自然の働きである身体に習ったヨガをお伝えしているが、生後まもない赤ちゃんは『言葉と想像』の現れるまえの本能的な生命自然の働きであり、大いに敬…

尾山 広平
2年前
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「伸び」の誤解

尾山ヨガ教室はアブノーマルなレッスンであり、一般的に広まっているヨガのポーズから外れ「伸び」としてポーズを行っている。そしてまた、「伸び」を生活のなかに取り戻す…

尾山 広平
2年前
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ゆララ♪ゆリラ♪

1.子守唄まず、この詩は『子守唄』である。 実際に今日で生後半年を迎えた子をあやし、眠りにつかせるときに湧きあがった律動、旋律、言葉などからなっている。 動画音…

尾山 広平
2年前

 『詩集 みくさのみたから 皆元のすべ』飯田茂実 著

ヨガ教室の生徒さんから、私と同じようなことを述べているということで勧められ、お借りして読ませていただいた本である。 今回このような機会をいただいたということで、…

尾山 広平
2年前
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【締付体操】日中-体位・基礎クラスの授業風景(30分動画)

ここでは尾山ヨガ教室の日中-体位・基礎クラスで行っている「締付体操」を紹介する。 この「締付体操」とは、ハタ・ヨガにおける技法の中核をなすであろう『バンダ(banda…

尾山 広平
2年前

ヨガの修習と離欲

本気でヨガを学ぼうと、その代表的な古典である『ヨガ・スートラ』を読み始めると、「修習と離欲」(「abhyasa /アビヤーサ」と「vairagya /ヴァイラーギャ」)という言…

尾山 広平
3年前

尾崎豊 永遠の胸

実に私的な話ではあるが、私は10代の終わりから20代の始まりにかけてであったろうか、尾崎豊氏の楽曲を聞いていた。それは彼が1992年4月25日、26歳でこの世を去ってから4…

尾山 広平
3年前
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世界救済論

私は、外に見える"世界"の改善に忙しい。 私は、外に見える"世界"の救済に忙しい。 私は、外に見える"私"の改善に忙しい。 私は、外に見える"私"の救済に忙しい。…

尾山 広平
3年前
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絶対幸福論

自然性とは変化である。 自然性とは動きである。 自然性とは行為である。 自然性とはバランスをはかる全体性の働きである。 全体は、全体により、全体のために働いている…

尾山 広平
3年前
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歩き方革命 体幹を固定しない歩き方

世のなかは"棒人間"に溢れている。誰もが背骨の自然なシナリを失い、知らず知らずのうちに頑張って歩いている。 つまり、誰もが背骨を棒のようにまっすぐに固定しながら…

尾山 広平
3年前
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これまで10年もの間、尾山ヨガ教室から月に一度だけお届けしていた「教室便り」もとりあえず今回が最後です。 あなたが安らかでありますように😊 https://oyama.yoga-space.biz/index.php?go=FNB4LZ

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リラックスの極意

『あ』から『ん』まで流れのままに のびのび安気に参りましょう 最愛なる安へ ハタ・ヨガにある死骸のポーズのコツ、つまりリラックスをするためのコツは何でしょうか? それは脱力することです。 では、脱力するコツは何でしょうか?  ここで脱力"する"と言ってはいるものの、脱力するとはチカラを抜くことを"する"というより、チカラを入れることを"しない"ということです。 つまり"する"が"しない"に変わったその結果として、チカラの抜けた脱力状態に"ある"ということです。

人生苦を消す 心を調えるヨガ的生活

はじめに 〜人生は苦しい〜人は誰も皆、生まれ、老い、病み、死ぬものです。人は誰も皆、快楽喜楽が欲しく苦痛悲痛を恐れているものです。そしてまた人は誰も皆、人生苦から逃れるために頑張っているものです。 あなたは人生苦を逃れたい ご多分に漏れず、あなたもまた人生苦を逃れるために頑張っている一人に違いありません。また、たとえ理想を生きていたり、老いを楽しんでいたり、遊び呆けていたり、怠けているように見える人でもやはり、人生苦を逃れるために頑張っているのです。 そのような人たちもま

¥380

赤ちゃんから習うヨガ【離欲】

ハイハイをする頃にもなると、赤ちゃんはイキイキと元気、喜び、好奇心に溢れ、屈託のない笑顔や声を素直に表現するようになるため、周囲の大人たちはただただその様子を微笑ましく、愛おしく感じ、まるで我々を歓ばせる天使であるかのように思っている方も少なくないであろう。 ここでは、経典『ヨガ・スートラ』の説く2大行法「修習と離欲」のうち「離欲」について習っていくことにする。 赤ちゃんの苦赤ちゃんであろうと自他の分離感が出てくるとともに、自身の「欲望と恐怖」が生起してくるものであり、そ

『子育ち歳時記』田中啓子 著

ご縁あって著者様ご本人より手渡されいただいた本である。 今回このような機会をいただいたということで、紹介を兼ねて所感を述べることにする。(以下、敬愛を込めて著者様を「啓子さん」と記すことにする) 子供と生活していくことに気張り、不安を抱えているお父さんお母さんも、この本を読み進めていくなら、自らを"自遊人"と称する啓子さんの気楽さ、安らかさ、おおらかさ、優しさ、呑気さ、パワー…… などなどが伝染してくるであろう(笑) 「はじめに」よりまず、この本のタイトルは「子育ち」であ

夢から覚める

大量の水がアスファルトの上り坂を勢いよくあがってくる。 津波……? 私は道からそれた建物のなかに潜み、「こっち、こっち」と、すぐそばにいた妻を急ぎ呼び寄せた。 しかし妻は「私はいい」というそぶりで道の脇に突っ立ったままでいる。 私は何度も何度も「早く、早く」と妻を呼び寄せるのだが、まったく動こうとしない。 まもなく妻のいる場所まで大量の水がおしよせ、激しく流れていく。 私は「妻は死んだことだろう」と思いながら、激流がやむのを待った。 やがて流れが止むと、私は妻を

赤ちゃんから習うヨガ【赤ちゃんのポーズ】

尾山ヨガ教室では生命自然の働きである身体に習ったヨガをお伝えしているが、生後まもない赤ちゃんは『言葉と想像』の現れるまえの本能的な生命自然の働きであり、大いに敬愛、礼拝、参考にすべきものといえる。 ここでは、その代名詞「赤ちゃんのポーズ」について習っていくことにする。 赤ちゃんのポーズとは?まず、ネットで「赤ちゃんのポーズ」を検索してみると、主に次の2つが上がってくる。 イラスト①は胎児のポーズ、ガス抜きのポーズなどとも呼ばれており、イラスト②は、至福の赤ちゃんのポーズ

「伸び」の誤解

尾山ヨガ教室はアブノーマルなレッスンであり、一般的に広まっているヨガのポーズから外れ「伸び」としてポーズを行っている。そしてまた、「伸び」を生活のなかに取り戻すことを提案している。 参考: これまでに「伸び=ストレッチ」という誤解については、散々繰り返し発信してきてはいるのだが、今回はもう一歩踏み込んで"もう一つの誤解"についての話をすることにする。 1.「伸び」の印象まず、「伸び」に対するイメージはどのようなものであろうか? 上の2枚のイラストはどちらも、それなりに

ゆララ♪ゆリラ♪

1.子守唄まず、この詩は『子守唄』である。 実際に今日で生後半年を迎えた子をあやし、眠りにつかせるときに湧きあがった律動、旋律、言葉などからなっている。 動画音声は、実際に子を抱えたまま録音したもので、そのさなか子は眠りについていったという唄である。 (無論、歌の良し悪しに関しては悪しからず。。。) 可愛い子にむけて唄ってみるのも、心を安らぎへと導いてくれる。(うちの子は安らいでいる様子) 2.讃美歌次に、この歌は『讃美歌』である。 ゆらゆらとゆらぎ、絶え間ない変

 『詩集 みくさのみたから 皆元のすべ』飯田茂実 著

ヨガ教室の生徒さんから、私と同じようなことを述べているということで勧められ、お借りして読ませていただいた本である。 今回このような機会をいただいたということで、紹介を兼ねて解説ならびに所感を述べることにする。 所感を一言で述べると「素晴らしい」。 それはつまり、 生命に余計なものを付け加えて、生命を縛りつける言葉ではなく、生命にこびり付いた余計を素へと晴らし、生命の縛りを解き放つ言葉の数々なのである。 この本は七章443ページに及んでいるが、 第一章の最初に、「第二章か

【締付体操】日中-体位・基礎クラスの授業風景(30分動画)

ここでは尾山ヨガ教室の日中-体位・基礎クラスで行っている「締付体操」を紹介する。 この「締付体操」とは、ハタ・ヨガにおける技法の中核をなすであろう『バンダ(bandah)』をリズム化した尾山ヨガ教室独自の体操法である。尾山ヨガ教室においては、「締付=伸び」であり、それは身体の自然を目覚めさせ元気を通すための「伸び体操」といえるものである。 動画をご覧になる前に、以下の大前提、要領・注意をよく読み、心地よい締付を実践されたし。 大前提以下に説明する要領・注意は、あくまで心地

ヨガの修習と離欲

本気でヨガを学ぼうと、その代表的な古典である『ヨガ・スートラ』を読み始めると、「修習と離欲」(「abhyasa /アビヤーサ」と「vairagya /ヴァイラーギャ」)という言葉を目にする。 1-12 心の様々な作用を止滅するには、修習と離欲という2つの方法を必要とする。 1-13 この2つの止滅法のうち、修習とは、心の作用の静止を目指す努力のことである。 1-15 離欲とは、現に見、あるいは伝え聞いたすべての対象に対して無欲になった人のいだく、克服者としての自覚である

尾崎豊 永遠の胸

実に私的な話ではあるが、私は10代の終わりから20代の始まりにかけてであったろうか、尾崎豊氏の楽曲を聞いていた。それは彼が1992年4月25日、26歳でこの世を去ってから4、5年ほど経ってからのことだったのだろう。 それまでの私は、音楽や歌手などに特に関心を抱くこともなく、積極的に聞くことも歌うこともあまりなかった。しかしどういった訳か、その情感溢れる歌声やメロディーに魅かれたのか、いつしか彼のアルバムを買い、聞いていた。 随分と遅れたモラトリアム期にあったその頃の私は、彼

世界救済論

私は、外に見える"世界"の改善に忙しい。 私は、外に見える"世界"の救済に忙しい。 私は、外に見える"私"の改善に忙しい。 私は、外に見える"私"の救済に忙しい。 私は、内に見える"世界"の改善に関心を向けない。 私は、内に見える"私"の救済に関心を向けない。 世界とは、心の働きを通して形成された自然性の現れである。 世界とは、観念を通して形成された心の形体である。 世界とは、記憶を通して形成された個人的な想念である。 世界とは観念的であり、実体的ではない。 世界とは

絶対幸福論

自然性とは変化である。 自然性とは動きである。 自然性とは行為である。 自然性とはバランスをはかる全体性の働きである。 全体は、全体により、全体のために働いている。 個人性とは変化である。 個人性とは動きである。 個人性とは行為である。 個人性とは不幸を避け、幸福を求める心の働きである。 個人は、個人により、個人のために働いている、という全体性による「心の働き」である。 自然性のなかに個人性は現れても個人はいない。 自然性のなかで人為的な行為は起こっても人為はない

歩き方革命 体幹を固定しない歩き方

世のなかは"棒人間"に溢れている。誰もが背骨の自然なシナリを失い、知らず知らずのうちに頑張って歩いている。 つまり、誰もが背骨を棒のようにまっすぐに固定しながら歩いているのである。 今回は、身体により負担のかからない歩き方についての話である。慣れ親しんだロボットのように固まった歩き方に革命を起こし、伸びのびと、悠々と、強く柔らかく人生を闊歩されたし。 1.生き方革命健康のためといってウォーキングに精をだす人々も例外ではない。むしろそのような人々こそ"棒人間具合"に拍車が