2017年12月の記事一覧
イギリス人の頭の中のウェスタン。『スリー・ビルボード』
『Three Billboards Outside Ebbing, Missouri』★★★・。(星3ツ/4ツ星満点)
『セブン・サイコパス』のイギリスおよびアイルランド人劇作家、マーティン・マクドナーによるオリジナル脚本・監督作のタイトルは、長い。字面通り3枚の大型ビルボードを中心に展開する田舎町のサスペンスを描く本作には、マクドナーと馴染みの深いキャストとスタッフが集結している。予告編を見
荒々しい冒険作『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』
★★★・。(星3ツ/4ツ星満点)
シリーズ生みの親、ジョージ・ルーカスを抜きにして再出発した『スター・ウォーズ』。前作『フォースの覚醒』のあと、2年の刻を経て製作された「エピソード8」は『BRICK ブリック』『LOOPER/ルーパー』の若手ライアン・ジョンソンが監督のみならず、脚本も担当。『帝国の逆襲』の脚本を手がけたローレンス・カスダンが提示したプロットを廃案にして、自らシナリオを仕上げたと
尖った監督で仕切り直す『マイティ・ソー:バトルロイヤル』
尖った監督の手腕で、面白みのないキャラクターをクールでお茶目に大変身。シリーズ仕切り直しのテコ入れ作。
『Thor: Ragnarok』★★★☆。(星4ツで満点。白☆は1/2個。)
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)17作目のスーパーヒーロー映画は、2011年と2013年公開の『マイティ・ソー』シリーズ3作目。『マイティ・ソー』はケネス・ブラナーによる無難な「イントロダクション・ム
商売根性だだ漏れ。『アナと雪の女王 / 家族の思い出』
『Olaf's Frozen Adventure』★☆・・。
ピクサーの新作『リメンバー・ミー』の頭につく定番の短編は、ディズニー・アニメーション・スタジオのドル箱フランチャイズ『アナと雪の女王』の新エピソード。2015年にも『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』が公開されたが、あちらは総尺7分のバイトサイズなショートフィルムだった。本作は、米映画芸術科学アカデミー規定では「短編」の部類に入るも