研究日記12月の報告書
1. MOTでの展覧会
東京都現代美術館の企画展「アニュアル展extra」にて、新作2つを含む3作品を出展している。
ひとつは博士論文をまとめ直した『歴史におけるVR的なもの』、2つ目は2019年のMR時代の都市構想『Virtual Renovation』(デモは新しく作り直した)、3つ目は新作のコンセプト『Off-Real』の展示である。
このnoteマガジンは「夢」についての原稿を今年度末までに書き上げることを目標としてきたが、美術館の展示という形で期せずして一つの段階を達成できたように思う。
美術館での展示ははじめてで、3作品もオーダーしてもらい焦ったが、なんとかなってよかった。
2. 日テレイマジナリウムアワードでの受賞
畑田君との共作である「Metaverse WindowScape」という作品で、日テレイマジナリウムアワードXR部門にて審査員奨励賞を受賞した。
これは離れた外部と内部を繋ぐ新しい「窓」と「窓辺」のあり方を考えるというコンセプトで、あいだにメタバース街路を挟んで実空間同士を繋げることで、街路越しに互いの雰囲気を感じながら暮らすヨーロッパのようなちょうどいい距離感の暮らしをデジタルに実現することを試みている。これは建築とHCIの融合領域として創作していて、今後発展させていく予定である。
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2025年3月に「夢における空間論」を書き上げるまで
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旧「2023年3月に博士論文を書き上げるまで」。博士論文を書き上げるまでの日々を綴っていました。今は延長戦中です。月に1回フランクな研究報…
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