マガジンのカバー画像

2025年3月に「夢における空間論」を書き上げるまで

旧「2023年3月に博士論文を書き上げるまで」。博士論文を書き上げるまでの日々を綴っていました。今は延長戦中です。月に1回フランクな研究報告書がとどきます。どうVR×建築の研究が…
¥100 / 月
運営しているクリエイター

2021年11月の記事一覧

香りと夢〜「きく」と「みる」の違い

香道というものを、はじめて体験した。 まず香木や作法について簡単にお話を聞いた後で、組香という作法で実際に香道を体験する。およそ90分ほどの体験会。 組香は、簡単に言えば香りを当てるゲーム。 香りだけを楽しむ場合は「聞香(もんこう)」という。香りを「かぐ」とも「におう」とも言わない。香りを「聞く」という。 組香のなかの「時雨香(しぐれこう)」というやり方で体験した。順番に5つの香りを聞いていき、その後問題として提示される2種類の香りが何かを当てる。 5つのそれぞれの

金魚坂にて博士論文の議論。

昼ご飯を食べながらの議論。Hくんと、建築の後輩。実りがあったので記録しておく。 Hくんは博士の同期。彼とは学部1年生のころからよく話す。もう8年目になるのか。 新建築の論考が入賞したとき、とある社団法人で小さなイベントを開いてもらった。祝賀会のようなもの。Hくんはその時にも来てくれる。そのときにも話せなかったことを、いろいろと話す。 人と話すときは、うんうんと唸って考えたことを持ちよる感じ。自分の中で仮説すらできていないとき、うまく人と話すことができない。 ときおり対

博士論文2021年11月の報告書。

11月も気付けば半ば。早いな。 来年の1月には博士論文の予備審査がある。副査の先生へのご相談を考えるとあまり時間がない。早く資料をつくらねば。 文章で書いた方がわかる場合と、スライドにしたほうがわかる場合がある。最近はそのハイブリッドをためしている。この1年のスライドを振り返っていると、その時々の状況にあわせてほとんど毎月「型」のようなものができている。それぞれにうまくいったことといかないことがある。 いろいろ形式を考えていると日が暮れる。「とりあえず」で内容をいれてス