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スタートアップの組織分類とそれを踏まえた上場後の「柔らかさ」意識の大切さ

(またしてもYoutrustの投稿をこちらでも展開します)

オリンピックであらゆるチームスポーツを見ていて、前読んだThe Teamに書いてあった世の中の組織のタイプの話を思い出しました。世の組織は、人材の連携度合いと環境の変化度合いの大小で4象限ににわけられる、という話です。
その分類と我々は何に該当するか、そして上場のプロセスや上場後に我々のようなチームが気をつけないといけないと最近感じていることを書いていきます。

会社組織の分類

① 駅伝型チーム(人材連携度合い低 / 環境変化度合い低)
同じ環境で粛々と進めていくような組織。個人成果が重要。
メーカーの工場の生産ラインなどが該当。

② 柔道団体戦型チーム(人材連携度合い低 / 環境変化度合い高)
常に環境が変わるが、個人プレーが求められる組織。ルールが少ない。
生命保険の営業チームなどが該当。

③ 野球型チーム(人材連携度合い高 / 環境変化度合い低)
環境の変化は少ないが、連携は常に求められる組織。ルールが多い。
飲食業の店舗スタッフチームなどが該当。

④ サッカー型チーム(人材連携度合い高 / 環境変化度合い高)
常に環境がめまぐるしく変わり、連携も常に求められる組織。チーム成果が重要。
スマホアプリの開発チームなどが該当。

上記の中で弊社が該当するタイプ

④のサッカー型チーム

会社を一緒くたにくくるのは危険で、一部グループは②に近かったりしますが、あらゆるサービスが連携しないといけないのと変化が激しいのは間違いないので、まぁ割と④です。スタートアップは割とこのタイプが多いような気がしますが、この組織は部署間で有機的に連携し、それぞれが他部署の目標達成に貢献することで成立する組織です。チームとして勝てばなんでも良い、ということですね。
時に朝令暮改を辞さず、スピード感を持ってどこによりも早く変化に対応することで競争に勝っていく必要があります。

ところが上場準備や上場後のプロセスで、管理会計の精度が上がったりあらゆる計画がパキッとすればするほど、④前提でめちゃくちゃ良かったチームの良さがともすれば損なわれていく危機を迎えることがあるように感じます。
この段においては、(僕目線だとですが)上述のチーム分類を理解しつつ、マネジメント同士で中長期目線を持ちきちんと連携することと評価制度が重要になるんじゃないかなと感じています。株主との約束を守る努力を全力でしながらも、柔軟に戦略・戦術変更を厭わない姿勢をもったり、一定の制約がある中でも全社的に越境してやるべきことをやった人を評価したりする考え方・仕組みが重要になるんじゃないかなと考えています。
じゃあ具体的にどんな評価制度なのかとか、具体的にどんなことをやったのかみたいな話は長くなるのでまた別の機会に。

ところで最近Mリーグに出ている若手麻雀プロからご指導を頂くことが何回かあったのですが、彼は何度も打ち方の指導の段で「柔らかくて良いですね」という表現を使ってくれていました。結構いい褒め表現だなぁと。
目標必達で頑張ることは前提なんですが、そのプロセス論は麻雀と同じく、志を持ちつつも柔らかく進めていくことが大事なんじゃないかなと考えています。

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