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#271 エスカレーションを制する者が成果を制す!

こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。

皆さんは、適切にエスカレーションできていますか?
「成果を出す人はエスカレーションが上手い」と言われるように、エスカレーションの質が、仕事の成果に直結します。


〇エスカレーションとは?

エスカレーション(escalation)とは、「拡大」「上昇」を意味し、ビジネスでは 「上位への報告・相談を通じて、適切な意思決定を仰ぐこと」 を指します。

具体的には、
✅ 自分では解決が難しい課題を上司に相談する
✅ 重要な情報を上位レイヤーへ報告し、組織的な対応を促す
といった行動がエスカレーションに当たります。

この仕組みを適切に機能させることで、自分の知識や能力では解決できない課題もスムーズに処理され、チームや組織としての成果が最大化されます。

〇報連相はエスカレーションの第一歩

「報連相(報告・連絡・相談)」はエスカレーションの基本です。

若手には報連相の重要性を教える機会が多いものの、中堅層になると 「自分で解決しなければならない」 というプレッシャーから、相談しづらくなることがあります。

しかし、 「できません!」と言えずに抱え込んだ結果、問題が爆発する」 というケースも少なくありません。
ミドルマネージャーとしては、 「問題を抱え込まず、適切にエスカレーションできる環境」を作ることが重要です。

エスカレーションしやすい環境を作るには?

こちらの記事では、中堅がやり切るための伴走の仕方についてフォーカスして述べていますが、エスカレーションを促すには、心理的安全性の確保 が不可欠です。「できない」「ヤバい」というネガティブな情報でも、安心して共有できる環境が必要です。

例えば、私の行きつけのご飯屋さんのママ店主の話が参考になります。

息子が補導された時、自ら報告してきた
ママ店主は普段から「何かやらかしたら自分から話しなさい。先に他人から聞いたら100倍怒るよ!」と言っていたそうです。
その結果、息子は問題が起きたときに隠さず報告するようになりました。

息子さんエライ!

これは職場でも同じです。
問題を隠した時のリスクを理解し、適切にエスカレーションをさせることは非常に難しいです。理解出来ていなくても「まずエスカレーションする」という意識づけをし、安心して報告できる関係性を築くこと が、適切なエスカレーションを促すということを学ばせていただきました。

◯エスカレーションを活用して、大きな仕事をしよう!

エスカレーションは、単に 「問題が起きたときの報告手段」 ではありません。
上司を巻き込むことで 「自分の責任範囲を超えた仕事を実現する手段」 でもあります。

例えば、
ツール導入のために、決裁権を持つ上司を説得する
チーム全体を動かす施策を、上司と連携して進める

といった場面でも、エスカレーションは有効です。
「上司がGOを出しやすい状況を作る」ことで、組織の力を活用し、より大きな成果を生み出すことができます。

〇エスカレーションを止めるな!!

裁量が増えると、「自分で判断しなければ」と考え、エスカレーションを止めてしまう ケースがあります。
しかし、これは組織の成長を阻害する要因になり得ます。

エスカレーションは「段階的な上位へのアプローチ」です。どこかで止めるということは、より上位にはその情報が届かなくなります。本来はより上位で意思決定すべき課題をミドルマネージャーのレイヤーで止めてしまうことは、組織の停滞に繋がりうることは認識しておくべきでしょう。

私の職場であった事例として、採用計画の達成が難しくなったタイミングで、人事担当者が追加施策を検討しました。
しかし、 「今年の予算はもうない」という理由で、上司へのエスカレーションをしなかったために、採用計画の達成が難しくなってしまいました。

人事担当者としては、予算の中で最大限のパフォーマンスを発揮すべきという考えがあり、自分の責任を全うしようという姿勢がありましたが、これが落とし穴になっていないか?ということです。

ここで重要なのは、
「予算を守る」よりも「採用計画を達成する」ことが優先されるべき という点です。
もし適切にエスカレーションされていれば、追加予算の獲得や施策の見直しといった打ち手が取れたかもしれません。

このように、「自分の判断でエスカレーションを止める」ことが、組織の成長を妨げるリスクがある ことを意識する必要があります。

大きな成果を生み出すには、重要度の高い課題の中のどれを、誰が、いつまでにやるかを決めて、担当者がまっすぐに走れるように上司や周りがサポートすることが必要です。
そのために、意思決定すべき責任を持った上司まで正確な情報をエスカレーションすることは極めて重要です。

〇まとめ:エスカレーションを活用して、成果を最大化しよう!

✅エスカレーションは、問題解決だけでなく、大きな仕事をするための手段
✅「心理的安全性」を確保し、適切に報告・相談できる環境を整える
✅「自分の判断で止める」ことで、組織の成長を阻害しない

適切なエスカレーションを習慣化することで、より大きな成果を生み出せるようになります。エスカレーションを意識して、仕事の進め方を見直すキッカケになれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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