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#111 視座を上げるための訓練
視座が高い人の特徴についての私見をこちらの記事で述べました。
今日はどうやったら視座を高くできるのかという話です。
〇視座が高いとは
視座が高いことの定義は、こちらの記事の定義を参考にします。
Level 1
情報整理ができず,合理的な意思決定ができない人
Level 2
複数の選択肢を並べて現状の正しい情報整理をしたうえで比較検討し,合理的な意思決定ができる人
Level 3
現状の正しい情報整理をしたうえで,未来を見据えて,あえて非合理的な意思決定ができる人
Level 4
意思決定ができる材料が何も揃わない(メリット/デメリットが揃わない)状態でも,ビジョンを掲げチームを引っ張り,選んだ道を正解にできる人
ここではLevel 2に焦点を当てて考えます。
合理的とはどういうことでしょう?調べるとこのように説明されています。
問題や課題に向き合ったときに重要性が高いものとそうでないものとを見極め、無駄がなく効率的な対応で問題を解決できること
つまり、合理的な意思決定とは、無駄なく効率的に問題を解決できる方法を選択することといえます。
〇合理的な意思決定とは?
では、意思決定が合理的であると、どうやって評価できるのでしょうか?
不確実性が低く、変数も少なく、短期的に結果が出るようなケースを除いて、意思決定の前に評価することは難しいです。
つまり、意思決定に従ったアクションの結果が合理的であるかを事後に評価することになります。
例えば、ある課題解決の期限が3日の場合に、選択した方法で実際に3日で終わらせることができれば、合理的な意思決定が出来たといってよいでしょう。
実際には作業を始めたら1日で終わらせる方法を見つけられるかもしれません。逆に落とし穴があり10日かかるということもあります。
その他の制約込みで3日という期限に間に合う選択ができると、Level 2の視座の高さがあるといえるでしょう。
〇合理的な意思決定ができるようになるには
では、どのようにしたら合理的な意思決定ができるようになるのでしょうか?
意思決定が合理的かどうかは意思決定をした後でしか評価できません。
意思決定が出来る人と出来ない人の差は、知識・経験の差、つまり意思決定をどれだけしてきたかの差として現れます。
3日の期限に対して10日かかる選択をした場合に、何がギャップに繋がったのか、3日で終わらないとわかった時になぜ10日で収めることが出来たのか、5日で終わらせる方法がなかったのか。
など、意思決定とアクションとその評価を繰り返し、合理的な意思決定とはどのようにして作られるのかを考察し、アクションの引き出しを増やしより良い正解を見つける方法を模索し、効率よく正解に到達するチャレンジを多く経験する。
そうやって合理的な意思決定が出来るようになるかと思います。
先日、若手から○○と△△のどちらで進めるべきでしょうか?という相談をいただきました。
私なりの意思決定をお伝えしつつ「これは私なりの意思決定であり正解ではないです。それぞれのアクションをした場合に何が起きて、それによって誰にどんな影響が出るかを想像して、自分なりの意思決定を共有いただけると良いかと思います。ご自身で判断してそれを正解にすることを考えていただきたい」とお願いしました。
私自身も、より視座の高さを求められるような意思決定の機会を積極的に取りにいかねばと思える出来事でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。