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#197 あるもの「だけ」を考えて尖らせるキャリアのABCD戦略

こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。

今日はジブン株式会社ビジネススクールの「弱者の戦略シリーズ」の一つ、Asset Based Carrier Development戦略で自分のキャリアについて考えてみます。


ABCDは本来はAsset Based Community Developmentであり、地域にあるアセット(資産)をベースにして、持続可能なコミュニティを築き上げる取り組みです。
木下さんは "Community" を "Careerに" 置き換え、自分にないものではなく、今あるものだけに目を向けてキャリアを考えよと説いています。

なるほど。確かに、キャリアを考える時にはついついないものに目が向いてしまいます。
「エースエンジニアのように開発力があれば」「ガンガンに顧客を獲得する営業力あれば」なんてつい考えてしまいますが、そんなこと考えても仕方がありません。

ということで、自分にあるものだけでキャリア戦略を考えてみます。
自分のラベル付けに関しては過去の記事で整理済ですので、これらに紐づけていきます。

フルサイクルエンジニア × プロダクトマネジメント × 発信


〇フルサイクルエンジニアとは課題解決する人

エンジニアというとプログラム言語でソースコードを書き、システムを開発する人というイメージがあるかもしれません。
しかし、エンジニアリングとは課題解決を実現するために不確実性の高い状態から、不確実性の低い状態に効率よく移していく過程に行うすべてのことを指します。

そして、フルサイクルエンジニアとはコードを書くこと(開発)だけでなく顧客への価値提供への全ての行程に関わるエンジニアのことです。
価値の提供とは顧客の抱える課題を解決することであり、顧客が求める機能を開発することではありません。

顧客は自分達の課題には詳しいですが、自分達で解決できないからシステムのプロである我々に依頼しています。その顧客が欲しい機能を作っても課題は解決できません。
顧客の課題やその原因を探り、解決に最適な方法を提案し実現するのがシステム会社の価値です。

システム会社は価値提供のために、顧客の課題のヒアリングから、要件定義、設計、開発、テスト、リリース、運用を行います。私はその全ての行程に関わってきました。

また、業界最大手のシステムリプレイス案件のリーダーを務めるなど、様々なメンバーと協力してプロジェクトを進めることや、若手を引っ張り上げる役割も任されてきました。そのため、個人でもチームでもシステム開発によって顧客の課題解決を実現することができます。

〇プロダクトマネージャーとしてプロダクトを活用した課題解決を実現

ここ数年はフルサイクルエンジニアに加えて、プロダクトマネージャーとしてプロダクト開発をリードしつつ、プロダクトを活用することで顧客の課題を解決するというチャレンジを続けています。

プロダクトマネージャーの役割も顧客の課題を解決することです。
フルサイクルエンジニアとして、顧客の課題を解決する全てのプロセスに関わっていた経験がプロダクトマネジメントにおいても活かせています。

プロダクトの方向性を検討する際にも、システムや顧客への価値提供方法の理解があるため、適切な意思決定が出来ます。
開発プロジェクトリードしてきた経験から、開発メンバーへのタスクアサインをしながら自分自身でも開発したり、開発プロセス全体の改善も可能です。

プロダクトマネージャーとして適切な意思決定が行えるように、営業メンバーへの顧客の課題ヒアリング方法の統一など、プロダクトに関わる情報ルートの整備や情報の質向上なども行っています。
こちらも自分自身が顧客から課題をヒアリングしてきた経験がそのまま活かせます。

フルサイクルエンジニアやプロジェクトマネージャーとして、顧客の対面に立ちプロジェクトをリードしてきた経験が、現在のプロダクトマネージャーという役割にそのまま活かせていることを実感します。

〇発信力を活かしたプロダクトマネジメント

ここ最近はジブン株式会社マガジンのnote執筆による発信を積み重ねています。
ジブンに「ある」発信について振り返ると、

  • 社内LT会

  • 顧客への提案

  • 最優秀プロジェクト決めコンペのプレゼン

  • チーム定例でのチームの方向性の共有

  • プロジェクトの成果発表

  • 教育チームを立ち上げ、社内への報告

  • slackでの個人チャンネルでのつぶやき

  • 採用面接でのアトラクト

  • 採用イベントでの登壇

  • 採用向け会社ブログの執筆

  • ジブン株式会社マガジンもうすぐ200本

などなど、実はちょこちょこ発信をしていました。
社内へのプロジェクトの成果発表で「良い発表だった」と褒めていただいたことも思い出しました。
リアクションを続けることで、社内の全体会議で質問できるようにもなりました。

発信が上手な人に憧れ、ないものに目を向けていると気づかなかったものが、「ある」ものに目を向けることで見えるものがありますね。

「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」でも、1万時間かければ誰でも1%のレアな人になれると紹介されています。発信はまだ1万時間およびませんが継続することで向上していることを実感できています。
(まだまだ発信の量も質も足りないという考えは今日は不要です。)

発信力を向上することはプロダクトマネージャーとして、チームメンバーの協力を求めることや、社内外との交渉にも活きてくるはずです。


ということで、自分のあるものに目を向けて

フルサイクルエンジニア × プロダクトマネジメント × 発信

のラベルの掛け合わせを考えてみました。

フルサイクルエンジニアとして課題解決のすべてのプロセスを解像度高く理解したプロダクトマネージャーとしての尖りを鋭くするべく、日々発信にも取り組んでいこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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