#164 成果の9割は準備で決まる 〜インターン生の活躍を引き出す受け入れ準備〜

こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。

弊社では毎年8月頃の新卒採用の一環でサマーインターン生を受け入れています。
毎年優秀な学生に来ていただき、そのまま新卒で入社いただくケースもあり、非常に良い取り組みです。

このサマーインターンに参加いただく学生は非常に優秀で、1週間という短い期間で成果を出してくれるため、社員側も毎年驚きます。

この成果はの裏側には、インターンの受け入れを担当するメンターの努力があり、この準備できる能力というのがマネージャーに求められる能力であり、教養としてフリーランスという考え方にも通じるところがあるということをお伝えします。

◯サマーインターン概要と優秀な学生を集める工夫

弊社は新卒採用に力を入れており、いわゆるポテンシャルの高い学生にリーチすることが出来ています。サマーインターンでは特にプログラミング能力に長けた学生にリーチすることを目的としています。

サマーインターンの期間は1週間で、社内の独自モジュールの開発や顧客の商品販売サービスへの機能追加を提案から実装までやっていただいたりと、実戦さながらの仕事を体験いただきます。
なんちゃって仕事体験で終わってしまうインターンとは異なり、学生にとっては企業での業務を体験できる非常に有意義な企画になっていると自身を持って言えます。

1週間という短い期間で成果を出してもらうための集客には力を入れており、競技プログラミング優秀層へリーチするためのターゲティングのための広告と、ipadが買えちゃうくらいの高額な報酬の効果が大きいです。

特に学生にとってこの報酬が魅力的かつそれくらいの価値を求めらるというのが適度なハードルになっているため優秀な学生から応募いただくことができています。
このインターンを企画・運用してくれているインターンチームには感謝です。

ちなみに今年は私のチームでもコースを企画しましたが、残念ながら選考の面接で受け入れたい学生と出会えず受け入れなしとなりました。
テーマ選定がイマイチだったかもしれないと反省です。

◯優秀なサマーインターン生が成果を出せる構造

さて、優秀とはいえ学生は学生です。基本的に業務経験はありません。
また、課題をキャッチアップアップし取り組み、成果発表をする必要があり、受け入れ初日は社内のルールの説明などもあるため課題に取り組む時間は実質4日間程度です。

その4日で取り組む課題を用意する側の苦労は想像に易いのではないでしょうか。
履歴書と面接でスキルセットや経験などはヒアリングしていますが、学生ははじめましての相手です。

採用の一環であるため、弊社の仕事に魅力を感じてもらうには、達成感を得つつも「この人たちのやっていることはレベル高いし、この人たちすごい」と感じてもらう必要があります。

メンターの方々は何パターンか課題を用意し、進捗に合わせて課題を変えたり追加したりしながら、丁寧にフォローすることで、特定のタスクに集中出来る状態を整えていました。

そうやってタスクフォーカス出来る状況を作ることで、優秀な学生が高いパフォーマンスを発揮出来ていました。

学生も素晴らしいですが、タスクフォーカスを引き出すメンターこそが素晴らしかったです。

◯シュートを打たせるパスを出すのがマネージャーの役割

最後のシュートは気持ち良く決めてもらえるようなパスを出すのが、マネージャーの役割です。

このサマーインターンのメンターの方々は、はじめましての学生、4日間という短い期間などの制約がある中でシュートを打たせるパスを出しており、まさにマネージャーの役割を務めていました。

実際の業務でもプロジェクトごとの様々な制約の中でチームで成果を作るために、メンバーにゴールを量産出来るようなパスを出し続ける人が必要であり、メンターの方々にとっても良い経験になったかと思います。

自分のチームでもインターンを受け入れられていればチームメンバーにマネージャーの役割を経験いただくことができたので残念です。

また、インターンに参加いただいた学生にはしっかりと自信をつけていただきつつも、いいパスを出してもらっていたことに気付いていただけてると良いなと思いながら、懇親会で話を伺っているとしっかり理解いただけていました。
その点でも優秀さを見せつけていただきました。

パスを出すのがマネージャーの役割ですが、FWとしては自分で自分がシュートを打てる状態を作り出すということも重要です。

自分で成果を作るためにシュートを打てる状況を作り出すことは、自分の稼ぎは自分で稼ぐという考え方に共通するところがあるかと思います。

ゴールを生み出す一通りのプロセスを経験することで、シュートが打ちやすい良いパスがどんなモノかがわかるため、自分の成果を作ることも、チームメンバーの成果を引き出すこともやりやすくなります。

ということで、今回はサマーインターンを通して、優秀な学生のパフォーマンスを引き出す準備の大切さ、良い準備が出来るということは良いパスを出せるマネージャーの要素やプロセス全体を理解するフリーランスの要素が詰まった非常にレベルの高い仕事であるという話でした。
やり遂げたメンターの皆様に称賛を贈りたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。