#220 WHYを語るセンスメイキング(腹落ち)
こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。
昨日に引き続き木下斉さんのVoicyの「センスメイキング(腹落ち)」についての放送から考えたことをシェアさせていただきます。
昨日の記事はこちら。
木下さんの放送で、人を動かすためにはWHYを語ること、正論を語ることが大切ということがよくわかります。
ちなみに、正論は「社長が言うから仕方ない」などの反論が出来ない主張として使われるなど悪者として扱われることが多いですが、本来は道理に適った正しい意見、 誰からも後ろ指をさされない筋の通ったことを意味します。
昨日の放送でも「会社を語るな、社会を語れ」とありましたが、自分達の役割にどのような社会的意義があるのかを筋が通った具体的なストーリーで語れることで人を動かせるということです。
◯正論がなくても個人はセンスメイキングする
正論が人を動かすと言いましたが、正論がなくても腹落ち出来るということはあるかと思います。
社長が言うからやる
部の方針だからやる
顧客に言われたからやる
プロジェクトの期限があるからやる
などなど、他の人からしたらなんで腹落ちしてやっているのかがわからないが、その人は腹落ちしているケースです。その人の立場を守るためにやるしかないというケースもあれば、自分の目的を達成するためであれば腹落ち出来ると思います。
〇腹落ちポイントは変わる
視点が変わる、視野が広がる、視座が上がるなどで見えているものが変わると、腹落ちポイントが変わってきます。
例えば、私は受託のシステム開発をしており、昔は目の前の担当者の要望を実現することに面白や喜びを感じていました。技術的な課題を解決することがエンジニアとしての自分自身の成長にも繋がることから、いただいた要望に応えることに腹落ちしていました。
しかし、最近は顧客の要望の背景やその要望に応えることにどんな価値があるのかが見えてきたことで、その要望にはそのまま応えず、その要望の背景や、その要望に応えることでどのような価値に繋がるのかを知らないと納得できなくなってきました。
〇腹落ちしないルールはワークしない
腹落ちポイントは人によっても異なるし、時間が経つと変わっていきます。
まるで生ものであり、自分が腹落ちしたのと同じ理由で他の人が腹落ちすることは難しいということがわかります。
自分のチーム内でのルールがある日、ワークしなくなるということがあります。それは、メンバーの入れ替わりがあったり、状況が変わったりした時です。
なぜそのルールが生まれたのか、その背景がわからなければ納得できません。そのルールが生まれた時と状況が変われば、形骸化することもあります。
ルールがワークしていないという違和感を感じる前に、定期的にそのルールが生まれた背景を共有し、今の状況に合わせてルールを変えることが大切です。
〇人を動かす正論のセンスメイキング
木下さんの放送から、whyを起点に考え、目先の業務以外の会議を定期的に設け、チームのゴールやなぜそれを達成しようとしているのかをすり合わせ、チームのセンスメイキングを生み出すことでリモートワークでもパフォーマンスが出るということを学びました。
個々のメンバーに特定の行動を促すようなセンスメイキングは1on1などのコミュニケーションで実現できますが、チームの目的を達成するための自発的な行動を促したり、メンバー一人一人がオーナーシップを持って取り組むには、社会と会社とチームと個人の関わりの筋が通った正論を語る必要があるのだと思います。
先日、自分のチームの目指していることを社内にプレゼンする機会がありました。なぜ、そこを目指しているのか、WHYから語ったつもりでしたが、抽象的な表現が多かったため、伝わり方のバラつきが大きかったようです。
難しくてなんとなくしかわからなかった
言ってることはわかるけど抽象的過ぎて自分ごとには捉えられない
確かにその通りだけどどうすればいいのわかららない
確かにその通りだやっていこう
など、様々なフィードバックを頂きました。
正論の純度、筋の通り方、個々人に届くような具体性。色々と足りないことがあるということがわかったのは良かったです。
今後は、ストーリーの筋をしっかりと遠し、チームメンバー一人一人に、一人一人にあった伝え方をしていこうと思います。
ということで、今日はチームをセンスメイキングするためには、WHYを起点とし、正論を語ることが大切である。という学びを得たという話でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。