見出し画像

レヴィ=ストロース入門

第3章 親族の基本構造を読んだ感想

レヴィ=ストロースはインセスト・タブー(近親婚禁止)と外婚制は何故あるのか?という表裏一体の2つにカテゴリーした体系を構造主義を用いて贈与関係(互酬性)があるんだと言ったんですよ。。。贈与は互酬的交換で、経済的利益はもたらさない。また人間を結びつける性質がある。そして女性を譲渡し女性を獲得する。では何故女性じゃなくてはいけないの?それは、採取狩猟社会から定住農耕社会の移り変わりにより、開墾し耕すという持続的な労働力が必要な生産手段としての耕地となるそうてす。そしてその土地の占有と労働投下を世代を超えて維持するには子供が必要となり、希少性が生じる。こうして定住農耕社会(離接的出自集団)では女性に希少性が生まれたそうです。しかし女性の贈与ではなくて、子供の贈与によって社会を結びつけている、結婚制度もあるそうです。それが母系出自集団間の父方交叉イトコ婚です。

一般的に母系社会では、父親は、父系社会での母親のように、自分の子供に愛情を注ぎます。母系社会の男たちは、愛情を注いだ自分の子に地位や財産権を存続させられないのです。それを解消してくれるのが子供の交換です。男の息子2世代に渡り自分の地位を継承する事になるからです。もっと細かく説明すると複雑になってしまい自分が混乱してしまうのでやめときます。「親族の基本構造」の目的は交叉イトコ婚の諸体系が一つの変換群をなす事を示すことなのですが、これの一部を紹介してみました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?