7. 13歳のキミへ
〜中学生生活に自信がつくヒント35〜
こんにちは。 コウです。
今回は高濱正伸さんの 「13歳の君へ」 を紹介します。
この本、タイトル通り中学生に向けて書かれた本なのですが、大人である私たちも、すごく勉強になる本なので、ぜひ、一家に一冊置いて欲しい本です。
この本を読んだ理由は、花まる学習会代表の高濱さんの公演を、研修で聞いたことがきっかけでした。
さらに、中学生を指導する立場として、どのように物事を中学生に伝えれば良いのか、参考にするために読みました。
内容
高濱さんがテーマにしているのは「メシが食える大人を育てる」ことです。
大人になって社会の荒波を乗り越えられるよう、学生時代をどう過ごすべきかを説いた内容になっています。
この本は
①人に強くなる
②自分を磨く
③立ち向かう
④学ぶ
⑤律する
の5つのテーマで分かれています。
僕がこの本の中で感銘を受けたのは、「③の立ち向かう」中での「いじめ」の話です。
いじめに立ち向かう
この章では高濱さん自身のいじめの体験を元にいじめにどう向き合ったら良いかが、書かれています。
高濱さんはいじめに対して、「自分のコンプレックスを武器にする」「もめごとは自分の肥やしにする」と書かれています。
つまりいじめられる経験は、
将来絶対に自分の役に立つから、負けるな!
ということです。
正直疑問に思った方もいるかもしれません。ですが、僕はその通りだなと思います。
いじめが世界から無くなる、なんて現実的な話ではありません。いじめをはねのける力を、いじめられた時こそ身につけなければいけません。
誤解を招くかもしれません。僕がいじめを容認しているわけではないです。
社会に出れば嫌なことなんて山ほどある。会社に入って上司と合わないかもしれない。突然会社が無くなるかもしれない。
そんな逆境に立たされた時、立ち上がる経験がないまま大人になった人は、耐えるのが難しいと高濱さんは言っています。
たしかに、嫌なことからは逃げればいいという教えもあります。
しかし、
「逃げる」ことしかできない人の「逃げる」と、
「立ち向かう」こともできる人の「逃げる」は、
本質的に意味が違います。
いじめの事件化
高濱さんの挙げている問題点として、もう一つ。
いじめに対する親の過度な介入です。
「うちの子がいじめられたって言ってるんですけど…」
とついつい 学校に解決を求める要求 をしてしまいます。
しかし、果たして子どもは本質的に救われるでしょうか。この先会社に入っても、親として同じことをするでしょうか。
子どもたちの問題は子どもたちで解決することが前提です。
親に守られた子どもは、親からも被害者あつかいされるわけです。またいじめた子を周りの大人が加害者扱いするわけです。
いじめに対しては、やって良い介入と、やってはいけない介入があります。
悲しいことに、いじめによって自殺してしまう子も現実にいます。でもその事実だけを切り取って、子供を全力で守らなきゃ!と大人が振り回されすぎてもいけません。
その問題の本質は何なのかを真剣に向き合うこと。
目先の理想だけにとらわれるのではなく、長い目で見た子どもの成長も考えなくてはいけないこと。
そして子どもと真剣に語り合うこと。愛を伝えること。
それが大人のするべきことです。
もちろん、先生方ももいじめを起こさせない!という前提のもといろんな努力をしています。でも、人間関係の問題を全てを学校のせい、教員のせいにされてもね・・・
というようなことをどこかで聞きました。
立場上少し怖いのでこの辺にしておきます。
高濱さんは文章の中で、
大人も完璧じゃないから、間違った介入をするかもしれない。でも自殺だけはしちゃダメだよ。
と言っています。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございました!
途中で高濱さんの意見と、僕の考えが混同してしまいました^^;
このノートの内容が気になった方や、この若造は偉そうに何を言っているんだと思った方は、是非この本を読んでみてください。
また中学生にも本当におすすめなので、学級文庫や図書室に置くのも良いと思います。
もちろん、自分の子供や、親戚の子の入学祝いにも!🌸
ではまたヽ(^^)