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フリーター、家を買う
有川浩さんの本です。
実家に帰ったらいくつか、有川浩さんの本があったので読んでます。その中で今日ボロ泣きした本がこれ。
「フリーター、家を買う。」
就職先を3ヶ月で辞めて以来、自堕落気儘に親の脛を齧って暮らす“甘ったれ”25歳が、母親の病気を機に一念発起。バイトに精を出し、職探しに、大切な人を救うために、奔走する。本当にやりたい仕事って?やり甲斐って?自問しながら主人公が成長する過程と、壊れかけた家族の再生を描く、愛と勇気と希望が結晶となったベストセラー長編小説。
です。
母親の病気や、主人公の決めたあとの仕事に対する姿勢とか。とても暖かい素敵な小説でした。
今、私自身も小説の母親よりは遥かに軽いですが、同じような病気にかかっています。今回この病気の時に助けてくれてるのは私の場合は両親です。小説とは逆の立場です。まず、この時点で自分に置き換えて号泣。
しかし、両親もまあまあの年になってきたので、やっぱり小さな病気は起こり始めてます。多分兄弟間でですが、私が両親のそばにいることになると思います。そうなった時に、この小説のように親に優しい子供でありたい。助けになりたい。と思いました。今は病気の関係で無職ですが、仕事を見つけて安心してもらいたいなぁとも思いました。
それもこれも、全てはこの本を読んだから思えたこと。
この病気になってから自分の立ち位置が分からなくなることが多いです。元々姉弟に挟まれて、上手くできない自分のコンプレックスが昔からあります。
上は優秀。仕事もすごい。結婚相手もすごい。子供も産んで親に孫も見せられてる。
下は世渡り上手で、色んな情報収集が得意。きちんと先を見据えた生活をして、独身ながらも貯蓄もしっかりできている。安定した生活を送っている。
じゃあ私は?ってなった時に誇れるものが何も無い。ただでさえ、今はアラフォーで病気で無職で迷惑かけてる。お金もない。
そんな不安をなんだか、まるごと受け止めてくれた本でした。
自分らしくていいんだよ。
準備ができたら進もうね。
わかってる人はわかってるからね。
できるようになったら頑張ろう。
ちょっとずつ頑張ろう。できることから。
周りに頼っていいんだよ。
弱いとこ見せてもいいんだよ。
ま、お金は…大事だから考えようか。
ただ、立ち上がるのを決めるのは自分だよ。
「フリーター、家を買う。」
この本は今の自分を覚えておくためにも、ずっと手元に置いとこうと思う本でした。
ぜひ、ちょっと力が欲しい時に読んでみてください。