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承認欲求のためのSNSで人生を棒に振るかもしれません
安い承認欲求を満たすためだけにSNSで「自作発言」をしている人を見たりします。
それ以外にもマンガのキャラクターの吹き出しのセリフを書き換えて投稿している人もそれなりの頻度で見ます。
また、アイコンをマンガ・アニメのキャラクターにしている人も多くいます。
もし、友人・知人でそういったことを行っている人がいればやめるように言ってあげてもいいかもしれません。
軽い気持ちでやったことでも、様々な法的リスクを伴います。
なお、私自身も調べた範囲での話なので、なんの根拠にもなりえない記事です。真偽についてはご自身で確認されるか、実際の事例等は弁護士さんに相談されるといいと思います。あくまで参考情報としてお考え下さい。
具体的に、どんな罪に問われる可能性があるのでしょうか?
まず、最も可能性が高いのが「著作権法違反」です。著作権とは、絵画、文章、写真、音楽など、創作物に与えられる権利のことです。他人の作品を無断で使用すると、この著作権を侵害することになります。
著作権法違反は、10年以下の懲役または1000万円以下の罰金という厳しい罰則があります(著作権法119条1項)。また、著作者から損害賠償を請求される可能性もあります。損害賠償の金額は、無断利用によって得た利益や、著作者の精神的苦痛などによって変わりますが、高額になることも珍しくありません。
投稿でなくても、アイコンとして利用した場合でも著作権違反になります。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/961826/
場合によっては「詐欺罪」に問われる可能性もあります。
例えば、他人の作ったアクセサリーを「自分のハンドメイド作品」として販売し、利益を得たとします。これは、購入者を騙してお金を得ていることになり、詐欺罪に該当する可能性があります。
例えば、他人の描いた絵画を「自分が描いた」と偽って販売した人が、詐欺罪で逮捕された事例もあります。
刑事罰だけでなく、著作権侵害や人格権侵害によって生じた損害に対して、作者から民事で損害賠償を請求される可能性もあります。たとえば「SNSを通じて〇〇回以上拡散され、作者に大きな風評被害が及んだ」といった根拠とともに、賠償金を請求されることがあります。
他人の作品を盗用した投稿が数万リツイートされて拡散。後日、元の作者が「自分の作品が盗用されたせいでイメージが悪くなった」と主張し、損害賠償請求へと発展する可能性があります。
例えばマンガのキャラクターの吹き出しのセリフを書き換えて、それが流行してしまい、作品の売り上げに影響してしまった場合などは業務妨害罪にあたる可能性もあるかもしれません。
著作物のアイコンを利用されている方も注意です。
特定のキャラクターを使っていて誹謗中傷を繰り返しているのを見たら、そのキャラクターに対して変なイメージを植え付けることにもつながりかねません。
それでそのキャラクターに嫌なイメージがついてしまい、売り上げや活動に影響が出てしまったら、訴えられてしまうかもしれません。
不正競争防止法が適用される場合もありそうです。
たとえば、第三者がそっくりなロゴを勝手に使って販売し、もともと制作していた人の売上が減ってしまったケースなどが該当しやすいようです。こうした行為は、不正競争防止法における「他人の商品または営業と混同を生じさせる行為」にあたる可能性があります。
https://atomfirm.com/sakujo/40058
こういった事例を見るとイメージがつくと思うのですが、こういった書き込み、よく見ますよね?こういった書き込みも、すでに訴えられているか、単に見逃されているだけかもしれません。
誰でも参加できるSNSですが、ちょっとしたその場のノリでは通用しないことがたくさんあります。
自作発言や勝手なアイコンの利用などは、単なるマナー違反ではなく、法律違反にもなり得る行為です。「ちょっとくらい大丈夫」という軽い気持ちが、大きなトラブルに発展する可能性があることを、しっかりと理解してSNSを利用した方がよいのかと思います。