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食事をすることで大切な「摂食嚥下」
今回は、食事をするために必要である「口腔」についてのあれこれをまとめていきます。
食事をしたり、お話をしたりするうえで、大切になってくる口腔。
何がどんなふうに働いているのかを理解すると面白いよ!
人体に関する内容については、テストに出やすかったり、国家試験にも関わってくる内容であるため、要チェック✨
口
「咀嚼」
・食べ物を歯で噛んで砕き、唾液と混ぜ合わせて飲み込みやすくする。
・十分に噛むためには、歯が上下20本必要とされている。
*咀嚼機能が低下すると…
・食べる物がやわらかいものばかりに偏る傾向がある。
・炭水化物の摂取量が増加して、主菜副菜などの摂取量が低下する。
「咀嚼筋」
・口の開閉に関係する筋。
・すべて「三叉神経」の支配を受けている。
・咀嚼によって唾液分泌は増加、食べ物はすり潰されて食塊となる。
「開口筋・閉口筋」
・口を閉じる筋:咬筋、側頭筋、内側翼突筋など
・口を開ける筋:外側翼突筋、顎二腹筋、顎舌骨筋など
「舌」
「味蕾」
・味を感じる感覚器細胞
・加齢とともに減少するため、高齢者では味覚の低下が起こりやすくなる。
・味覚障害の原因には、「薬の副作用」「亜鉛不足」などいろいろな要因がある。
*低下を防ぐために…
・食事前に口腔ケアを行う。
・味に強弱をつける。
ここまで、理解できたかな?
食事をするために最低限必要になってくる口腔だからこそ、しっかりと理解しておいてほしい部分✨
そしてここからは、「摂食嚥下」について。
どういった流れで行われていくのか、障害が起こるとどんなことになるのか。
「摂食・嚥下」
・摂食:外部から水分、食べ物を口に取り込む (食べる)こと。
・嚥下:取り込んだ水分、食べ物を咽頭と食道を経て、胃へ送り込むこと。
摂食・嚥下:
・食べ物を認識して、口に取り込むことから始まり、咽頭部を介して食道から胃に至るまでの一連の過程。
・摂食嚥下は5つの時期があり、スムーズに行われるのは命令嚥下の時で、自由嚥下の時に必ず行われることではない。
「むせ」
・異物が気道に誤って入った時、気道粘膜が排泄しようとする生体防御反応。
・水、食べ物などが気管に入ることを防いでいる。
・誤嚥の重要なサインで、頻度・むせるタイミングなどが大切になる。
・摂食・嚥下障害がある場合、呼吸と嚥下の協調が合わなかったり、口腔周囲筋の筋力低下、嚥下反射遅延、咳反射低下などがあると、食べ物が口腔内・咽頭部に残りやすく、むせやすくなる。
*むせた場合には、呼吸が整うまで食事を休み、落ち着いてから再開する。
今回は、ここまで!
次回は、摂食・嚥下の流れや誤嚥についてまとめていきます。
こういった内容は、整理して理解しておくことで、実際に活用できる時が必ずくると思う✨
よければ、次回もみてね。