私に必要な支援 ASDの恋愛作法8
私は長い入院生活のあとに就職を目指して頑張ってきました。
私が就職を目指していたのはどうしても就きたい職業があったからではなく、リハビリするにあたってわかりやすい目標だったからです。
就労という高い目標をずっと掲げ続けてきたおかげで、体調はかなりよくなりました。
統合失調感情障害という精神の方の病気が寛解状態(薬を飲みながら元気に過ごせる状態)にまでなったのです。
統合失調感情障害は統合失調症と双極性障害の両方の要素がある重い病気です。
一回診断されたら死ぬまで病名が覆らない人が大半だと思います。
でも寛解まで持ってこれた。
8年間の一人暮らしと作業所生活で大変な出来事もたくさんありました。
作業所に行ってなければもっと平穏な8年間だったでしょう。
でも母の家に8年間住んでいたら、今よりずっと体調が悪いままだったと思います。
しんどい経験をしたからこそ、元気にもなれました。
いま私は就労移行支援事業所に通っています。
2年の利用期間で就労に向けてサポートしてもらっています。
4か所目の作業所です。移行支援→B型→B型→移行支援です。
8年間就職を目指してきて、ずいぶんと頑張りました。
1年半前の自閉スペクトラム症の診断は私には青天の霹靂でした。
言われて腑に落ちましたが、現在事業所に通っていて私は障害特性に直接的にプラスになる支援を受けてはいません(さまざまな悩みについて面談してもらってはいますが)。
やってるのは軽作業です。毎日作業に追われています。
私はもっと自分の障害特性を理解して、どうしたら幸せな人生を送れるかを学びたいです。
残念ながらその目的に関して、今の事業所はフォローが手厚いとは言えません。
今の私が必要としているのは直接的な就労支援とは違うので仕方のないことです。
誰か好きな人ができるたびに転んで大怪我をしている私は、好きな人ができても転ばない方法を知ったり学んだりしたいのです。
でも今の事業所でそれは難しい。
軽作業よりも自分のコミュニケーションを振り返って、あのときはこうしたらよかったのではないか、今度似たようなことがあったらこうしたらいいのではないか、そういう訓練がしたいのです。
訓練ができないままなので、いつまで経っても私は転びっぱなし。
人生においてすごく好きな人なんて何十人もできません。
人を好きになることはかけがえのない素晴らしいことだと私は思います。
なのに誰かを好きになるたび体調を壊し、不幸になっている。
何と悲しいことでしょうか。
今の私に必要なのは就労支援ではないのかもしれない。
むしろ生活の支援、人生の支援です。
生活保護で生活は安定しているので、仕事より安定した健康だったり趣味や価値観を共有できる相手がほしいのです。
私は統合失調感情障害と広汎性発達障害(自閉スペクトラム症と若干のADHD)という二つの障害があります。
精神障害と発達障害の二つを持ちながら生きるのは大変な苦労です。
就労という看板を下ろしてもいいのかもしれないと思えてきました。
頻繁に死にたくなるほどの思いをしてまで就労を目指す必要があるでしょうか。
どうしたら二つの障害を持ちながら今後の人生を幸せに生きられるのか、考えたいです。
それには今の就労移行支援事業所は向いていないのかもしれない。
就職しないと幸せには生きられないとおそらくどこかで思っていました。
はたして本当にそうでしょうか。
せっかく好きな人ができてもその都度体調を壊す私の人生は決して幸福なものではありませんでした。
今の私に必要な支援は、私の障害特性について学ばせてくれ、どうしたら今後の人生を幸せに生きられるかを一緒に考えてくれる支援です。
現状では訪問看護師が一番その役割に近いのかもしれません。
今週来週で周りの支援員や友人に相談をして、事業所を続けるか辞めるかの決断をしたいと思っています。
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