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私選 交響曲の名盤12枚

だいたいの年代順に。

ラトルのハイドン

ハイドンの選集ならホグウッドを薦めたいが、ラトルの90番はぜひ聴いてほしい。
ハイドンのいたずら心ある仕掛けをラトルが楽しそうに再現している。
90番はライブバージョンとスタジオバージョンの2種類が収録されており、騙される聴衆の反応が面白い。

ムーティのモーツァルト

現役指揮者でおそらく最もウィーン・フィルと相性のよいムーティ。
あえて後期6大交響曲ではなく、中期の傑作を。
第34番の第2楽章は絹のヴェールがゆらゆら揺れているような美しさ。
ウィーン・フィルの十八番モーツァルトを邪魔せずにのびのび奏でさせている。
ウィーン・フィルのモーツァルトはやはり絶品。

シュタインのエロイカ

ベートーヴェンの9つの交響曲では第3番「英雄」(通称:エロイカ)が一番完成度が高いと思う。
全集ならコンヴィチュニーがおすすめだが、エロイカのお気に入りはホルスト・シュタイン。
バンベルク響は昔ながらのドイツのオーケストラならではの渋いサウンドを聴かせてくれる。

カラヤンのブラームス

ブラームスの交響曲は第2番が好きだ。肩に力が入っておらず、のびのびとした歌がある。
ただ、コレッ!いう名盤を思いつかないので、有名なカラヤンの第1番を。
とかく重々しく演奏されがちなこの曲を、いい意味で颯爽とスタイリッシュに聴かせてくれる。

朝比奈のシューマン

シューマンの交響曲は第2番が好きだが、聴きやすいのは第3番の「ライン」。
朝比奈はブルックナーしか褒められないが、滔々と流れるライン川のような雄大さがある。

マルティノンのサン=サーンス

サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」はぜひ生で聴いてほしい。
ラストにパイプオルガンが参入して、スケールの大きな絢爛豪華になる。

カラヤンのブルックナー

カラヤンがすごく好きってわけではないのだが、この第7番はカラヤンの遺産の中で最上位。
ウィーン・フィルとの最後の録音。人生の黄昏、老熟の境地といった美しさ。

バルビローリのマーラー

全集ならベルティーニが好きだが、マーラー最大の傑作・第9番の名盤はバルビローリ。
深刻な曲なのでめったに聴かないが、フルオーケストラの醍醐味が詰まった曲。
クラシック初心者の人は打ちのめされるつもりで聴きに行ってみては。

ザンデルリンクのシベリウス

ザンデルリンク/ベルリン響だが、ゴツゴツしているわけではない。
シベリウスの第5番も聴きやすい曲だ。勇気をもらえる曲調。
ラストの和音6つは衝撃的に美しい。

トムソンのエルガー

エルガーは聴かない人も多いが、もったいない。
英国音楽特有のノーブルな曲調に心打たれる。
トムソンの演奏は色彩豊かで、原色の印象派の絵画を見ているようだ。

バーンスタインのショスタコーヴィチ

ショスタコーヴィチは最後の交響曲作家、弦楽四重奏曲作家と言えるかもしれない。
一番馴染みやすい第5番をバーンスタインの熱いライヴで。

スラットキンのコープランド

コープランドも聴いたことのない人が多いが、映画音楽とクラシックの融合のような魅力的な世界。
それでいて、人の一生を描いたような深みもある。
コープランドを十八番にしているスラットキンで。

たくさんの盤を比較して聴いてるわけではないから、ざっくりした感想にしかならない😅

それでも何かの参考になればありがたいです😊

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