心を蝕んでくるメランコリー。
憂鬱感。
アイツは忽然とやってくる。
芥川龍之介の短編に、『孤独地獄』という作品がある。
ついこの間まで元気を見せていた主人公の知人が、急に次のようなことを述べ出す。
そして、その会話を最後に自分の前から姿を消す…という話。
ここでいう「孤独地獄」は、まさにメランコリーな感情を意味するのだろう。
こんな感じで気がつくと泥沼にハマることがある。
忽然と現れるからこそ、常に警戒しておかないといけない。
本当、やっかいだ。
やっかいで逃れられないのだから、いっそうまく付き合っていかなければならない。