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他人の問題、自分の問題

昨日の講演会はとあるサプリメーカーが主催する、漢方に興味を持つ薬剤師が中心の講演会だった。講演の後の「交歓会」はお義理でほんの10分ほど出ただけだったが,ある薬剤師が「これまで医者からこんな話を聞いたことがありません。こんなこと言って良いのかという内容ばかりで非常に面白かった。だけどこういう生き方をしてくると、先生大変だったんじゃないですか?」と聞いてきた。



それで私はこう答えた。



「ええそうですよ。私は普通皆が「これは言わない方が良い」という事しか言いません。そして大勢が「言わない方が良い」と考えることと言うのは、大抵真実なんです。もちろん、私はそのために色々と面倒を被りました。日本東洋医学会からは追い出されたし、私は東北大漢方内科の実質的設立者ですが、今東北大漢方内科に私の名前は残っていません。消されています。でもね、他人が私をどうこう言うことは、要するにあちらの問題なんです。私の問題じゃないんです。だからそれは私にとってはどうでもいいんです」。



声を掛けてきた人はあっけにとられたような顔をして黙ってしまった。その頃合いを見て私は交歓会から姿を消した。

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