見出し画像

正しい親子関係とは何ぞや?学校で教えてもらいましたっけ?

私は家族になかなか本音を言えない。
でもそう思っているのは家族の中では私だけで、他の家族はうまくやれているんだと思っていました。
でも、姉も弟も両親さえもそれぞれで遠慮という名の壁を作っているのかもしれない。その理由を考えてみました。



私たちは今、「家族の在り方」の移行期にいるのでは

これまでの日本社会では、家族はしばしば「形式」や「決まりごと」を大切にする存在として考えられてきましたよね。明治時代に始まった家制度や、戦後の核家族化の中で、家族は個人よりも全体の調和を大切だと考えられてきました。そのため、多くの人が親や家族との関係で「本音を言えなかった」「自分の気持ちを抑え込んできた」という経験を持っているのではないかな、と思います。

こうした背景の中で育った30~40代の世代は、自分たちの育った家族関係に違和感を持ちつつ、それを自分の子どもたちに繰り返したくないという強い願いを抱いているのではないか、と思うわけです。

家族の移行期における課題は多い

しかし、親世代の家族観の影響は強いですよね。「わがまま言っちゃいけない」「親の言うことを聞け」「話が聞けないなら外に出ていろ」などコミュニケーションもへったくれもないような会話を聞いた覚えがあるのですから。一方で「子どもも一人の人間だよね」「家庭内で本音を言える安全基地」といった新しい価値観の存在も知っているのです。ひよこクラブや育児書とかで。混乱しちゃいますよね。

しかも、成長発達の課題など一般の人たちは学ぶ機会がないわけです。医療系や教育系の学部だった人たちはある程度知っているでしょうが、中卒や高卒で早くからバリバリ働いていた人たちは自分で情報を得るしかありません。

親の影響が自分にどう作用しているのか、またその影響をどう克服すればいいのか、という非常にBigな課題に直面している。なのに家族の在り方について考える余裕がないほど多忙な生活を送っている人も多いですよね~。

負の遺産を乗り越えるために

家族の在り方を考えるためには、まず「負の遺産」の存在を認め、受け止めることが大切です。過去に受けた傷や苦しみを無視するのではなく、「なぜ親はそのような関わり方をしていたのか」を理解することで、自分の感情の整理につながります。もちろんここで、思わぬ辛さに直面することもあるでしょう。受け止めなきゃいけないと、歯を食いしばるぐらい頑張る必要はありません。できる範囲でゆっくりと、が重要です。

次世代には自分を大事にできる価値観を伝えていきたいですよね。たとえば、次のような小さな行動から始めてみてはいかがでしょうか。

  1. 一言でも会話を増やす ::忙しい日々の中でも、「今日はどうだった?」と子どもに尋ねるだけでも、家族間のつながりを感じられます。「あなたに興味がある」というメッセージは伝え続けたいですね。

  2. 感謝を言葉にする 「ありがとう」は魔法の言葉です。発するだけで脳が癒され、家族内の雰囲気が変わるパワーを持っています。まずは自分から感謝の言葉を伝えていきましょう。

  3. 子どもの話を否定せず聞く 子どもが感じたことや考えたことを「それは違う」と否定せず、「そうなんだ」とまず受け止めてみるだけで、安心感を与えられます。こどもをコントロールしようとする必要はありません。子どもたちは両親からの関心がほしいのですから。


次の世代のために

私たちは、「家族の在り方」の変化の渦中にいるのです。過去の価値観と未来の理想の間で揺れ動きながら、自分たちなりの家族像を模索しなければいけません。教わったこともないのに、目指すべき家族像もあやふやなのに。

子どもたちに「本音を言える家族」「感情を尊重し合える家庭」を伝えるために、私たちが努力を続けることは、これからを生きる子どもたちにとっての財産になるはずです。そのためにも、努力をやめず、考えのアップデートを続けていきたいですね。

家族は、忙しい日々の中で当たり前になりがちな存在です。しかし、その関係を少し見直すことで、新しい絆や気づきが生まれるかもしれません。
「うちの家族はいい家族だな」
そう思える家族を作るには相手を思いやる配慮が必要です。友達になるのではなく、「親子」になるために考えを止めないでいきたいものですね。


こんな記事も書いています!

ではまた!

いいなと思ったら応援しよう!

Koh(コウ)
応援していただいたチップはこどもたちのみかんに変身予定です!

この記事が参加している募集